全米で配信中の海外ドラマおよび映画(ドキュメンタリー・リアリティショー含む)におけるランキングトップ10(ニールセン調べ)が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル(放映権を獲得した他社作品)」「映画」という3部門における全米でのストリーミング(配信)ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング(ニールセン調べ)
2024年5月27日(月)から6月2日(日)までの順位は以下の通り。
ドラマ(オリジナル)
- 『ブリジャートン家』(Netflix/計20話)...13億8000万分
- 『イーヴィル:超常現象捜査ファイル』(Netflix/Paramount+/計38話)...8億2600万分
- 『ダンスは悪魔のために:Tik Tokカルト7Mの実態』(Netflix/計3話)...6億7300万分
- 『エリック』(Netflix/計6話)...6億7200万分
- 『ジュラシック・ワールド/サバイバル・ミッション』(Netflix/計10話)...4億4300万分
- 『フォールアウト』(Prime Video/計8話)...3億6900万分
- 『アンダー・ザ・ブリッジ』(Hulu/計8話)...3億4500万分
- 『アウターレンジ ~領域外~』(Prime Video/計15話)...3億1400万分
- 『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~』(Netflix/計6話)...2億7400万分
- 『スタートレック:ディスカバリー』(Paramount+/計65話)...2億6900万分
ドラマ(非オリジナル)
- 『ブルーイ』(Disney+/計154話)...12億900万分
- 『グレイズ・アナトミー』(Hulu/Netflix/計431話)...11億9700万分
- 『ヤング・シェルドン』(Max/Netflix/Paramount+/計141話)...9億4700万分
- 『ファミリー・ガイ』(Hulu/計433話)...8億6800万分
- 『NCIS~ネイビー犯罪捜査班』(Netflix/Paramount+/計468話)...8億2100万分
- 『リーバ・マッキンタイア』(Hulu/Netflix/計124話)...7億700万分
- 『ボブズ・バーガーズ』(Hulu/計268話)...6億8200万分
- 『SUITS/スーツ』(Netflix/Peacock/計137話)...5億5400万分
- 『Your Honor / 追い詰められた判事』(Netflix/Paramount+/計20話)...5億4400万分
- 『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』(Hulu/Netflix/Peacock/計553話)...5億4000万分
映画
- 『アトラス』(Netflix)...10億8100万分
- 『デューン 砂の惑星 PART2』(Max)...4億2200万分
- 『マダム・ウェブ』(Netflix)...3億1000万分
- 『モアナと伝説の海』(Disney+)...2億9500万分
- 『カラーズ・オブ・エビル:レッド』(Netflix)...2億9500万分
- 『シュレック』(Netflix)...2億4700万分
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』(Netflix)...2億3600万分
- 『シンプル・フェイバー』(Netflix)...2億2000万分
- 『ユニコーンのテルマ』(Netflix)...1億9700万分
- 『オーメン:ザ・ファースト』(Hulu)...1億8200万分
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【海外ドラマ(オリジナル)】早くも『ブリジャートン家』ロス?前日譚が浮上
この週も『ブリジャートン家』が1位で、これでトップの座に君臨するのは3週目。すでに新シーズンの配信が待ちきれないが、ルーク・トンプソン演じるベネディクトの物語になるといわれているシーズン4は2026年ごろまではお預けとなりそうだ。
早くも『ブリジャートン家』ロスになっている人も多いのか、9位には2023年リリースの前日譚『クイーン・シャーロット ~ブリジャートン家外伝~』がランクインしている。
4位は5月30日(木)よりNetflixにて独占配信がスタートした『エリック』に。主人公は、NYで最も有名な人形使いであり、大人気の子供向けTV番組のクリエイターでもあるヴィンセント。高い知性とカリスマ性のある仕事人間の彼だが、生活においては妻や幼い息子を蔑ろにしてしまっている。そんな中、息子が通学途中に失踪。喪失感、そして後悔と罪悪感に苛まれたヴィンセントは、次第に自らを見失って不安定になっていく。遂には、息子が描いた青いモンスターの"エリック"に執着し、「エリックをTVに出演させることができれば、息子は帰ってくる」と信じて疑わなくなる。次第にエスカレートしていくヴィンセントの破壊的な行動は、家族や同僚、事件を捜査する刑事にまで及び、彼の味方は、妄想の存在“エリック”だけになっていく…。
主演は久々にドラマシリーズに出演したベネディクト・カンバーバッチ。同時にエグゼクティブプロデューサーも務めている。
7位は、日本でも7月10日(水)よりDisney+で配信開始予定の『アンダー・ザ・ブリッジ』。前週10位から順位を3つアップさせている。
原作はカナダ出身の作家レベッカ・ゴドフリーが2005年に発表した同名小説で、1997年にバンクーバー島で起きた14歳のリーナ・ヴァークが友人たちとパーティに参加したまま帰らぬ人となった実話をもとに描いたクライムサスペンス。ゴドフリーと地元警察官の目を通して、この殺人事件の被告となった少女たちの知られざる世界に入り込み、犯人にまつわる驚くべき真実が明かされていく。
【海外ドラマ(非オリジナル)】米SHOWTIMEリミテッドシリーズ史上最高初日視聴率を記録したあの作品が登場
定番のご長寿ドラマがひしめく非オリジナル部門では、この週めずらしく『Your Honor / 追い詰められた判事』が9位にランクイン。ブライアン・クランストンが、『ブレイキング・バッド』以来7年ぶりの主演を務めている本作、父としての愛と判事としての正義の二つの感情の狭間に葛藤する迫真の演技が見どころだ。
主人公は、人々から慕われる判事マイケル・デジアート。ある日、彼の息子アダムがひき逃げ事件を起こしその場を立ち去ってしまう。その事故により命を落としたのは、ニューオーリンズで最も凶悪な犯罪組織のトップ、ジミー・バクスターの息子だったのだ。最愛の息子を守るため、良心の呵責に苛まれながらも事件の証拠隠滅を図るマイケル。一方、愛する息子を失い復讐を誓ったジミーは冷酷非道な手段を使ってマイケルをどこまでも追い詰めていく...。
もととなっているのはイスラエルのドラマ『Kvodo(原題)』。当初は全10話のリミテッドシリーズとして製作されたが、米プレミアムチャンネルSHOWTIMEのリミテッドシリーズ史上最高初日視聴率を記録するなど高い人気を誇り、シーズン2まで製作された。
大人気ドラマ『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』は、この週5位に。海外ドラマNAVIでは、先日『NCIS』のアンソニー・“トニー”・ディノッゾ役で知られるマイケル・ウェザリーが、その役作りで参考にした俳優(あのドラマスター!)を明かしたというニュースを紹介。まだ読んでいない人は、ぜひ記事をチェックしてほしい。
【映画】『GOT』出演キャスト主演のホラー映画がランクイン
ジェニファー・ロペス主演のSFサスペンス『アトラス』が映画部門のトップをキープ。次ぐ2位の『デューン 砂の惑星 PART2』、3位『マダム・ウェブ』まで、トップ3が前週と全く同じという結果になった。
Netflixにて5月29日(水)より配信開始となった『カラーズ・オブ・エビル:レッド』が5位に。本作は、マウゴジャタ・オリヴィア・ソブチャクによる犯罪小説を原作に、マヤ・オスタシェフスカとヤクブ・ギェルシャウが主演を務めるダークミステリー。
ポーランドのある街の海岸で見つかったのは少女の遺体。事件を追う検察官はその殺害状況が15年前の事件と似ていることに気付くが、彼は過去の事件を再調査することを上司に止められてしまう。そこで彼は、当時の被害者の母親で、人生を立て直すのに苦心する判事に協力を求めることに。二人は危険な捜査に乗り出し、地元の闇の業界が牛耳る海辺のナイトクラブに辿り着くのだった…。
10位に滑り込んだのは世界的ヒットを記録した1976年の名作ホラーの前日譚『オーメン:ザ・ファースト』。
新たな人生を歩むべくイタリア・ローマの教会で奉仕生活を始めたアメリカ人のマーガレット。そこで不可解な死に何度も遭遇することになり、やがて恐怖で人々を支配するため悪の化身を生み出そうとするという教会の恐ろしい陰謀を知ることになる。全てを明らかにしようと奮闘するマーガレットに待ち受けていたのは、さらなる戦慄の真実だった。
主人公マーガレット役を『ゲーム・オブ・スローンズ』のネル・タイガー・フリーが演じている。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブリジャートン家』シーズン3© 2024 Netflix, Inc.