『FBI』シリーズの主役も!『BONES -骨は語る-』あの人は今…アシスタント編

米FOXにて2005年から全12シーズンにわたって放送された一話完結型の人気ドラマ『BONES -骨は語る-』。最終シーズン終了後も愛され続ける本作の魅力の一つが、主人公テンペランス・ブレナンを支える個性豊かなアシスタントたちだ。物語に笑いと深みをもたらした彼らに注目し、演じた俳優たちの今をご紹介する。(※この記事はシリーズのネタバレを含みますのでご注意ください)

『BONES -骨は語る-』ってどんなドラマ?

ジェファソニアン研究所で働く法人類学者テンペランス・ブレナンは、元軍人のFBI捜査官シーリー・ブースとともに、現場に残された骨を手がかりに難事件を解決する。科学的な分析を行うブレナンと直感的な捜査を行うブースが、ラボの仲間の力を借りて、多様な事件に挑む姿が描かれる。

主人公テンペランス・ブレナンを芸能一家出身のエミリー・デジャネルが、シーリー・ブースを現在『SEAL Team/シール・チーム』に主演中のデヴィッド・ボレアナズが演じた。個性豊かなインターン生や同僚たちとの掛け合いも見どころの一つで、科学捜査と人間ドラマが絶妙に絡み合った人気作品だ。

あのアシスタントは今…?

『BONES』ではシリーズを通して多くのアシスタントがローテーション形式で登場した。インターン生として登場した彼らの中には、のちにメインキャラクターと結ばれたり、事件に巻き込まれて命を落としたりと、物語に大きな影響を与えたアシスタントもいる。本記事では、そんな彼らの中でも特に人気の高い7名を演じたキャストのその後をお伝えしよう。

エリック・ミレガン(ザック・アディー役)


エリック・ミレガンは、シーズン1から登場した初代アシスタントのザック・アディーを演じた。ザックはシーズン3で人食い殺人鬼ゴルモゴンの弟子として逮捕されるも、シーズン11の最終話で再登場しファンを沸かせた。

そんなザックを演じたエリックは、現在ブロードウェイを中心に様々な舞台に出演している。また、2010年に双極性障害であると公表し、以来メンタルヘルスの啓もう活動を続けている。2012年にボイスコーチのパートナーと結婚、公私ともに充実した日々を送っている。

ユージン・バード(クラーク・エジソン役)


ユージン・バードは、ザックの後任として登場した実習生クラーク・エジソンを演じた。シーズン3での初登場時は実習生だったが、やがて法人類学者となりブレナンと肩を並べるようになる。徐々に立場は変わったものの、最終シーズンまで変わらず出演し続けた準レギュラーである。

『BONES』以前から、『LAW & ORDER:性犯罪特捜班』『ER 緊急救命室』などの人気シリーズに出演していたユージン。最近では、Disney+(ディズニープラス)で配信中のミステリードラマ『サルファー・スプリングスの秘密』に参加。また声優としても活躍しており、アニメ『スパイディとすごいなかまたち』にも出演している。

カーラ・ギャロ(デイジー・ウィック役)


アシスタント勢の中で数少ない女性キャラのデイジー・ウィックは、シーズン4で初登場した。シリーズ中盤では、人気キャラのランス・スイーツとのラブロマンスで印象を残し、ファンに愛される存在となった。

そんなデイジーを演じたカーラ・ギャロは、『ローズウッド ~マイアミ私立検視ラボ』にも同役でゲスト出演。2023年には、ブレナンを演じたエミリーとともに『BONES』の裏話を語るポッドキャスト「Boneheads」を開始している。

ジョエル・デヴィッド・ムーア(コリン・フィッシャー役)


ジョエル・デヴィッド・ムーアは、ネガティブで独特の視点を持った研修生コリン・フィッシャーを演じた。双極性障害を抱えたキャラクターで、彼のブラックユーモアが作品に笑いをもたらした。

『BONES』ではずっとゲスト扱いだったジョエルは、2014年から2015年にかけて放送された『FOREVER Dr.モーガンのNY事件簿』で、主人公の助手ルーカス・ウォールとして全22話にレギュラー出演。ジェームズ・キャメロン監督の大ヒットSF映画『アバター』シリーズにノーム・スペルマン役で1作目から参加しており、今後制作される3作にも登場予定。また映画監督としても活動しており、2023年のスリラー映画『Some Other Woman(原題)』には『ハリー・ポッター』シリーズでドラコ・マルフォイを演じたトム・フェルトンが出演している。

ライアン・カートライト(ビンセント・ナイジェル=マリー役)


ライアン・カートライトは、シーズン4から登場した、うんちくが大好きなアシスタント、ビンセント・ナイジェル=マリーを演じた。ブースの身代わりとなって命を落とすという衝撃的なラストを迎え、ブレナンとブースが結ばれるきっかけともなったキャラクターだ。

そんなナイジェル=マリーを演じたライアンは、現在も俳優活動を続けている。2016年から米CBSで放送された、ケヴィン・ジェームズ(『最後の恋のはじめ方』)主演のコメディドラマ『Kevin Can Wait(原題)』ではメインキャストとして全48話に出演した。2022年には『9-1-1:LONE STAR』『B Positive(原題)』にも出演している。

ルーク・クラインタンク(フィン・アバーナシー役)


ルーク・クラインタンクは、シーズン7から登場したインターン生フィン・アバーナシーを演じた。少年院に収監されていた過去を持つが、ブレナンやタマラ・テイラー演じる研究所所長のカミール・サローヤンにも認められるほど優秀なキャラクターだ。

ルークは、2021年から大ヒットドラマ『FBI:インターナショナル』で主人公の特別捜査官スコット・フォレスター役を演じていた。今年5月に放送されたシーズン3を最後に降板。新たな挑戦に向けて踏み出そうとしている彼の今後が楽しみだ。

ベティ・ホワイト(ベス・メイヤー役)


ベティ・ホワイトが演じたベス・メイヤーは、シーズン11でゲスト出演を果たし、その人気の高さからシーズン12でも再登場した。他のアシスタントとは違い、インターン生ではなくベテラン博士としての出演だ。法人類学者としての知識と技術にプライドを持つブレナンと、長年の経験を積んできた大先輩のベス・メイヤーの掛け合いが印象深い。

ベティは、1939年デビューのベテラン女優で、2018年にはTVキャリア最年長の女性エンターテイナーとしてギネス記録にも認定された。2021年12月31日に99歳でこの世を去ったが、『トイ・ストーリー4』や『ボストン・リーガル』など数多くの名作を遺し、エミー賞にも5度輝いている。

最後に

『BONES』のアシスタントとして、今回ご紹介した面々以外にも、後に『グッド・ドクター 名医の条件』や『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』といった人気シリーズに出演するアラスト・バジリ役のイラン人俳優ペジ・ヴァーダトなどもアシスタントを演じていた。『BONES』を彩った多くのキャストが、現在も華々しく活躍している。彼らの今後に乞うご期待!

『BONES』全12シーズンはDisney+(ディズニープラス)Huluにて配信中。

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