ジェレミー・レナー、大事故が俳優業に与えた影響を語る

マーベル映画『アベンジャーズ』シリーズのホークアイ役で知られ、『メイヤー・オブ・キングスタウン』に主演中のジェレミー・レナーが、2023年の元旦に起きた除雪車事故が俳優業に与えた影響を語っている。

 

仕事に復帰するのが怖かった

除雪車に轢かれたジェレミーは全身30ヶ所以上も骨折する瀕死の重傷を負ったが、壮絶なリハビリを続け、約1年で『メイヤー・オブ・キングスタウン』シーズン3の撮影に参加するという奇跡の復活を遂げた。しかし、現在も怪我のリハビリと体力の回復に全力を注ぐあまり、チャレンジを要する役を演じるのは難しい状態だと明かしている。

米ポッドキャスト番組『Smartless(原題)』に出演したジェレミーが、「エネルギーも活力もないんです。この現実と、この体に全てを注ぎ込む活力が必要だから、今は誰かに成りきって演じることが出来ないんです」と述べ、仕事に復帰するのが怖かったと吐露。今もリハビリを続けて厳しい現実に向き合っているため、フィクションの世界で違う人物を演じるという境界線を越えることが、精神的に難しかったと認めている。

「時々、今でも苦心するけど、あまり真剣に考えないようにしています。上手く演じられるキャラクターで、よく知っている番組だからスムーズに戻ることが出来たけど、かなりチャレンジを要する役だったら引き受けられなかっただろうね。番組は挑戦を続けているから、チャレンジが必要ないという意味じゃないけど、ダーマーとか自分とかけ離れた役を演じなくちゃいけなかったら、無理だったでしょう」

“ダーマー”とは、2002年の公開映画『ジェフリー・ダーマー』で、ジェレミーが演じた実在の連続殺人鬼のこと。もし、過去2シーズンにわたって演じた馴じみのある、『メイヤー・オブ・キングスタウン』のマイク・マクラスキー役でなかったら、早々の俳優業復帰は無理だったかもしれないと示唆している。

事故後にジェレミーは、自身がホストを務める番組『レナベーション』のプロモーションや、NFLの王者を決める決定戦「スーパーボウル」のCMに出演するなど徐々に仕事を再開していたが、俳優としての完全復帰は『メイヤー・オブ・キングスタウン』シーズン3が初となる。

またジェレミーは、現在、自身の人生を振り返った回顧録を執筆しているとも明かし、「順調に進んだら、年末か来年の初旬には出版できると思います」とも述べた。

『メイヤー・オブ・キングスタウン』シーズン1~2は、Prime VideoのParamount+チャンネルにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo: Faye Sadou/Famous