『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』ショーランナー、早くも番組の締めくくり方に不安

社会現象を巻き起こした大ヒットファンタジー大河ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフとして2022年に幕を開けた『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。まだまだ物語は始まったばかりだが、ショーランナーのライアン・J・コンダルは同作をどう締めくくるかについて早くも不安を抱いているようだ。

望むものではなく必要なものを与える

シーズン2リリースに先駆けて英Radio Timesのインタビューに応じたコンダルは、まだ「そこまで先のことは考えていない」としながらも、概して人気シリーズとなると「“着地を決める”(綺麗に終わらせる)ことが実は最も難しい」と認めた。

「それというのも、作品が終わりに近づく頃には、みんなが展開についてこうなるべきという独自のアイデアを抱くようになっているから」と、作品の締めくくりが難しい理由を説明。「それぞれが非常に具体的なアイデアなので、それらをすべて満たすなんてできない。彼らが望むものを与えるのではなく、彼らが必要なものを与えなければいけないんだ。それが脚本家たちにとっての挑戦。望むところだけど、それは確かに僕の心の片隅に潜んでいるね」と、恐怖心がないわけではないことを明かした。

そんなコンダルは、シーズン2を作る過程で、作品をいつどこで終わらせたいかについて「ある程度の明確さ」が得られたとも明かした。しかし、あと何シーズン、何エピソード続けるつもりかは、まだ打ち明ける気はないとしている。

とはいえ、シリーズ終盤だけが特別難しいわけではないと、彼は続ける。「どのシーズンもそれぞれ大変だよ。例えば、シーズン1では本家の後にみんなが関心を持ってくれるようなものを作ることが挑戦だった」

見事、シーズン1を成功させて批評家からも視聴者からも高い評価を獲得したが、その分シーズン2のハードルが上がってしまったようだ。「成功すれば、次はさらに高い期待を抱かせることになる。だからシーズンを重ねていくことは大変なんだ」

8シーズン続いた本家『ゲーム・オブ・スローンズ』も、その結末には賛否両論、様々な意見が飛び交った。すべてのファンを完璧に満足させるのは難しいことだが、それを求められるのも人気作品の宿命と言えるかもしれない。

『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』シーズン2はU-NEXTにて6月17日(月)配信スタート。シーズン1と『ゲーム・オブ・スローンズ』全8シーズンは配信中。(海外ドラマNAVI)

参考元:英Radio Times

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