ニュース番組の制作現場を舞台に人間模様を描く豪華キャスト集結のApple TV+ドラマ『ザ・モーニングショー』。来たるシーズン4に登場するジェニファー・アニストン演じるアレックスの身内役が決定した。米Varietyほか複数のメディアが伝えている。
オスカー俳優が続々出演へ
ジェニファー・アニストンとリース・ウィザースプーンが主演・製作総指揮を務める『ザ・モーニングショー』のシーズン4では、ジェニファー演じるアレックスの父親マーティンが新たに登場する。70代から80代という年齢設定のマーティンは、魅力的で鋭く、ユーモアのセンスもあり、熟考するタイプ。そして娘アレックスにとってはマイナスな点に違いないが、感情に左右されないドライな一面も兼ね備えているという。新キャラのマーティンはシーズン4で合わせて6話ほどに登場すると思われる。
同役候補には、1988年の『ワンダとダイヤと優しい奴ら』でアカデミー賞助演男優賞を受賞したケヴィン・クラインもいたが、ケヴィン側が最終的に断ったようだ。その後、1990年の『運命の逆転』でアカデミー賞主演男優賞を手にしたジェレミー・アイアンズが同役に決定した。
'The Morning Show' Casts Jeremy Irons in Season 4 as Alex's Dad https://t.co/SHSPkqRPev
— Variety (@Variety) July 2, 2024
アカデミー賞のほか、エミー賞やトニー賞も獲得しているジェレミー。ドラマ作品としては、これまで『ボルジア家 愛と欲望の教皇一族』『ホロウ・クラウン/嘆きの王冠』『ウォッチメン』『ザ・ペンタベレート ~秘密の5人、世界を操る~』などに出演していた。
シーズン4の新キャストとしては、『エディット・ピアフ ~愛の讃歌~』でアカデミー賞主演女優賞を受賞したフランス出身のマリオン・コティヤールが由緒正しいヨーロッパの家柄出身で賢い経営者のセリーヌ・デュモンという役どころで参加することも決まっている。リースは2005年の『ウォーク・ザ・ライン/君につづく道』でアカデミー賞主演女優賞を贈られているが、新シーズンではさらにオスカー俳優が参加することとなった。
'Morning Show' Season 4 Casts Marion Cotillard https://t.co/oXwXadp5rn
— Variety (@Variety) June 5, 2024
一方、リース演じるブラッドリーと一時交際していたジャーナリストのローラ役としてシーズン2から出演してきたジュリアナ・マルグリーズ(『グッド・ワイフ』)は、シーズン4には戻ってこないという。
ユダヤ系アメリカ人であるジュリアナは、昨年11月にポッドキャスト番組でイスラエルのガザ攻撃に反対する黒人やLGBTQの人々に対して怒りを表明し、「『ザ・モーニングショー』でレズビアンのジャーナリストを演じた身として、ユダヤ人として以上にレズビアンとして腹が立つ」と発言。これが物議を醸し、のちに謝罪の声明を発表する事態になっていた。
上記の発言の前、製作総指揮のシャーロット・スタウトは「まだ初期も初期の段階だけれど、ローラをより掘り下げたいと思う」と述べていた。先の騒動は今回の降板とは関係ないと言われるものの、その真偽がどちらにせよ、ストーリー的にも余白が残されていただけに残念だ。シーズン5に戻ってくる可能性は残されているようなので、いつか再会が実現することを祈りたい。
『ザ・モーニングショー』シーズン1~3はApple TV+にて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Apple TV+『ザ・モーニングショー』