『ブロークバック・マウンテン』や『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』など、主に映画界を拠点に活躍するジェイク・ギレンホールにとって初の配信作品、そして初のドラマ主演作となる新作『推定無罪』は、6月12日(水)よりApple TV+にて配信。
『ビッグ・リトル・ライズ』のクリエイター、デビッド・E・ケリーらと共に製作総指揮も務める本シリーズへの出演についてジェイクが、「自分で少しビビってしまう役に挑戦するようにしている」と語った。
「深く欠陥のある矛盾したキャラクター」
ハリソン・フォード主演で映画化もされたベストセラー小説「推定無罪」のドラマ版で、ジェイクは検察局の首席検事補ラスティ・サビッチ役を演じる。同僚が殺害された事件現場でラスティの指紋やDNAが発見され、これまで被告人を追い込む側だったラスティが殺人容疑をかけられ、法廷で追及されることになる──。
米The Hollywood Reporterのインタビューで、自身に対する挑戦について、「自分で少しビビってしまうようなプロジェクトを積極的に探している」と答えたジェイク。「感じたいのは、“自分にそれが出来るのか?”という感覚です。それって、まだ自分について知らないことを自分に問うことになるからね」とも付け加えた。
『推定無罪』では、柔軟な演技力を発揮することが求められたようで、製作総指揮/脚本のデビッド・E・ケリーは、ラスティ役について「彼は、時に共感を呼ぶこともあるが、それ以外の時には軽蔑されることもあり、場合によっては同時にその両方である、深く欠陥のある矛盾したキャラクター」だと語る。ジェイクは、同役について「すべてのシーンは、まるで“お前はダメだ”と言われているようで、彼は“ごめんなさい”という感じなんだ」と話す。
未知の世界に挑み続ける姉がお手本
また、ジェイクは実の姉で俳優・監督のマギー・ギレンホールから大きな影響を受け、お手本にしていると明かした。
『DEUCE/ポルノストリート in NY』で製作・主演を担い、『ダークナイト』や『ホワイトハウス・ダウン』などの大作映画にも出演しているマギーは、ここ近年監督業に進出。『Homemade/ホームメード』や『ロスト・オーダー』の他、古典映画『フランケンシュタインの花嫁』のリメイクとなる新作映画『The Bride(原題)』でもメガホンを取っている。
この最新作にジェイクはキャストとして参加しており、未知の世界に挑み続けるマギーの能力を称賛。「いつでも姉は出来る人です。姉は、僕が必然的にずっと追い求めているものを、お手本として見せてくれるんです。姉が一歩踏み出して何かをすると、“ワオ、すごいな。よし、僕もやってみよう”と思うんです」と述べた。
またジェイクは、その探求心は、監督である父親のスティーヴン・ギレンホールと、脚本家である母親のナオミ・フォナーから受け継いだものだと考えているのだとか。そんなジェイクにとって次なる挑戦は、名優デンゼル・ワシントンと共演するシェイクスピアの戯曲『オセロ』だ。
このプロジェクトについては、「別の言語を学ぶこと」が新たなチャレンジなのだという。「僕は少しディスレクシア(読字障害)があるんだけど、特に冠詞の部分は逆に読んでしまうんです。大勢の人に、“それでも君は覚えるのが早いよ”と言われたけど、繰り返し読んで学習しています」と語った。どんな仕事でも、常に何か新しく挑戦できる要素を求めているようだ。
チャレンジ精神が旺盛なジェイクが主演する『推定無罪』は、Apple TV+にて6月12日(水)に配信スタート。
(海外ドラマNAVI)
Photo:Apple TV+