ハリウッド大注目の若手スター俳優、ニコラス・ガリツィンの魅力とは?

『シンデレラ』の王子様役や『赤と白とロイヤルブルー』クィアな英国王室のプリンスを演じ、イケメン若手俳優として世界が注目するニコラス・ガリツィン。

アン・ハサウェイ演じるシングルマザーの16歳年下のロマンスの相手役を務めた最新作『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』は、配信から2週間で5,000万人以上の視聴者を獲得し、Amazonスタジオのロマコメ映画として歴代No.1の大ヒットを記録し大きな話題に。

ここでは、今ハリウッドで最もホットなニコラスの生い立ちやキャリア、出演作などを振り返ろう!

ニコラス・ガリツィンとは?

プロのラグビー選手を目指していた

ニコラスは、1994年9月29日生まれの天秤座。イギリスのロンドンで生まれ育った。父親はロシア貴族の血を引く起業家で、母親はギリシャ系アメリカ人。

ダリッジ・カレッジというロンドンにある私立の名門男子校で学び、6フィート(約183㎝)の身長とスポーツの才能を活かし、プロのラグビー選手を目指していた。しかし、度重なる怪我によりその道を断念。

卒業直前の学期中には、スポーツの道を断たれ自分を見失っていたことから、“秩序を乱す”という理由で何度か退学させられそうになったというニコラス。その時期に『モーターサイクル・ダイアリーズ』を見てから、彼は唯一の解決策は南米を自転車で横断しながら自分自身を見つけることだと思うようになったという。

18歳の夏休みに、エディンバラ・フェスティバルの一環で上演される友人の劇に出演しないかと誘われ、自分探しの旅の途中に立ち寄るにはいいかもしれないと思い参加することに。そこで演技の魅力を知ったという。

「その作品に出演して、とにかく気に入ったんだ。スポーツマンだった頃のどんな気持ちにも勝るものだった。アドレナリンが止まらなかったよ」

ニコラスは、今では演技を通して、現代の映画における“男らしさ”を表現する担い手となった。それは、時には多面的で、傷つきやすくて、クィアなこともある。彼は、男らしさに“囚われた”男たちに魅了されるという。なぜならスポーツマン時代、彼がそういうタイプの男性だったからだ。

「僕は本当はとても臆病な若者だった。そして、多くの男性がそうだと思う。でも周りにバレるのが怖いんだと思う。男らしさの中には、すべてをコントロールし、確かでなければならないという考え方があるからね」

20歳で俳優のキャリアをスタート

2014年、『The Beat Beneath My Feet(原題)』の主人公に抜擢されて俳優デビュー。音楽を通して自分の居場所を見つけていく少年トムを演じた。2016年、青春ラブストーリー『ハートビート』では、ニューヨークの地下鉄で演奏するイギリス人バイオリニストのジョニー役で出演。

その後、『ぼくたちのチーム』『シェア~私に何が起こったか~』『チェンバース:邪悪なハート』『ザ・クラフト:レガシー』などに出演し、2021年のAmazon映画『シンデレラ』で、カミラ・カベロ演じるシンデレラのお相手ロバート王子役に大抜擢され、注目を集める。

©Amazon Studios

2022年には、悩みを抱える海兵隊員役で主演を務めたNetflix映画『パープル・ハート』が大きな成功を収め、『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』では、高校生のアメフト選手役でコミカルな演技を披露。

大ヒットLGBTQ+ロマンス小説「Red, White & Royal Blue」をAmazonが映画化した『赤と白とロイヤルブルー』では、アメリカ大統領の息子と恋に落ちるイギリスのヘンリー王子役を演じて爆発的な人気を獲得。同作の続編が製作されるというニュースはSNSを中心に大きな話題を集めた。

2024年3月にイギリスでリリースされたドラマシリーズ『Mary & George(原題)』では、ジュリアン・ムーアの息子役で出演。ジェームズ6世・1世と初代バッキンガム公ジョージ・ヴィリアーズとの不倫を描いたノンフィクション小説「The King's Assassin(2017)」を基に、ジョージと母メアリーの野心と陰謀を描く。

2024年4月に配信されたAmazon映画『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』では、アン・ハサウェイ演じる40歳のシングルマザー、ソレーヌと恋に落ちる24歳の人気ボーイズバンド「オーガスト・ムーン」のボーカル、ヘイズ役を演じる。

© 2022 Amazon Content Services LLC

同作は、配信から2週間で5,000万人以上の視聴者を獲得し、Amazonのロマコメ映画として歴代No.1の大ヒットを記録。

また、劇中のバンド「オーガスト・ムーン」のミュージックビデオも公開!

クィアなキャラクターについて

ニコラスは、『ぼくたちのチーム』のコナー、『赤と白とロイヤルブルー』のヘンリー王子、『ザ・クラフト:レガシー』のティミー、『Mary & George』のジョージなど、スクリーンで数多くのクィアなキャラクターを演じてきた。

ニコラスは、ストレートの男性としてLGBTQキャラクターを演じのは、他人のスペースやチャンスを奪っているようで多少の罪悪感を感じるとしながらも、俳優として真剣に受け止められることが一番大事だ、と英GQ誌に語った。

「僕はストレートだけど、素晴らしいクィアの物語に参加してきた。自分が誰かの居場所を奪っているのではないかという不安や、罪悪感を感じることもある。同時に、僕はそれらの登場人物を彼らのセクシュアリティだけで見ているわけではないんだ。僕にとって一番大切なことは、パフォーマーとして真剣に受け止めてもらえることだと思う」

音楽の才能も!

ニコラスは『シンデレラ』で美しい歌声を披露しており、同作のサウンドトラックの7曲に参加している。また、『アイデア・オブ・ユー』のサウンドトラックでは、劇中のバンド「オーガスト・ムーン」とボーカル、ヘイズ・キャンベルの全曲をレコーディング。

ニコラスが歌うのは作品内だけではなく、2022年6月にはデビュー・シングル「Comfort」をリリース! 彼のSNSには、ギターやピアノを弾く様子も多く投稿されている。

共演者とは仲良し

ニコラスのSNSには、『シンデレラ』のカミラ・カベロ、『パープル・ハート』のソフィア・カーソン、『赤と白とロイヤルブルー』のテイラー・ザカー・ペレスなど、共演者と仲良さそうな様子がうかがえる。

今、ハリウッドが注目する若手スター俳優のニコラス。これからの活躍にも注目していきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:『赤と白とロイヤルブルー』©Amazon Content Services LLC/『シンデレラ』©Amazon Studios/『アイデア・オブ・ユー ~大人の愛が叶うまで~』© 2022 Amazon Content Services LLC