『名探偵ポワロ』脚本家の新ミステリードラマ、『ウィル&グレイス』エリック・マコーマックが出演

『名探偵ポワロ』で脚本を手掛け、『刑事フォイル』ではクリエイターを務めたアンソニー・ホロヴィッツが指揮を執る新作ミステリードラマ『Nine Bodies in a Mexican Morgue(原題)』が本格的に始動。人気コメディドラマ『ウィル&グレイス』のウィル役でおなじみ、エリック・マコーマックが出演することが明らかとなった。米Deadlineが伝えている。

ジャングルを舞台にした「そして誰もいなくなった」?

米MGM+製作の全6話となるリミテッドシリーズで中心となるのは、 中米グアテマラから米国へ向かう小型飛行機が墜落し、メキシコの人里離れたジャングルで遭難した他人同士の9人。生存者が一人また一人と殺害されていく中、残った乗客は自分たちも犠牲になる前に、恐ろしい謎を解き明かさなくてはならなくなる──。

クリスティーの有名な小説「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるこの作品で、エリックは医薬品を購入するためにグアテマラを訪れた元医師のケヴィン役で出演する。これまでにエリックは、『ウィル&グレイス』のほかには『パーセプション 天才教授の推理ノート』『トラベラーズ』でも主演、さらに『ウィル&グレイス』の共演者デブラ・メッシングが主演する『ママさん刑事(デカ) ローラ・ダイヤモンド』『アザー・ブラック・ガール』にも参加している。本作のほかのキャストは現時点で未定だ。

もともと本作は、2020年に短編動画プラットフォーム「Quibi」にてホロヴィッツとブラムハウス・テレビジョンが進めていた企画だが、ほどなくして「Quibi」のサービスが終了となったためプロジェクトが中断。それから約4年の歳月を経たこの度、MGM+にて晴れて本格始動の運びとなった。

『カササギ殺人事件』『アレックス・ライダー』の原作小説を執筆し、それらのドラマ版にも関わったアンソニー・ホロヴィッツが脚本・プロデュース・ショーランナーを担当。『アレックス・ライダー』でもホロヴィッツとタッグを組んだジル・グリーン&イヴ・グティエレスが製作総指揮に名を連ねる。

ホロヴィッツは新作ドラマへの意気込みを次のように語っている。「『Nine Bodies in a Mexican Morgue』の脚本執筆を楽しみました。これまでに創造した中で、一番ひねりが効いたストーリーだと思っています。誰が殺人犯なのかという疑問だけでなく、その動機が重要です。視聴者が、真の“殺人者”が明らかになる結末を楽しんでくれることを願っています」

グリーン&グティエレスは、「この非常に特徴のある、映画のようなドラマには、アメリカとの国境近くの遺体安置所に駐留するメキシコ兵から飛行機の搭乗客・乗務員に至るまで、互いに秘密を隠している幅広い国際的な人々が登場します。私たちは素晴らしいアンサンブルキャストを集めており、アンソニー・ホロヴィッツが彼らと視聴者を、危険なメキシコのジャングルの奥深くへといざなってくれるでしょう」と語った。

『Nine Bodies in a Mexican Morgue』は今年5月にカナリア諸島で撮影開始予定。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

Photo:『名探偵ポワロ』© ITV PLC