『ファンタビ』の主人公ニュートは自閉症の可能性がある?エディ・レッドメインが明かす

『ファンタスティック・ビースト』シリーズの主人公ニュート・スキャマンダーは自閉症の可能性があるという憶測が飛び交っているが、演じるエディ・レッドメインはどのように思っているのか。その考えを明かしたとScreen Rantが伝えている。

ニュートが自閉症であるという考えに賛成

『ハリー・ポッター』シリーズのスピンオフとして世界的人気を誇る『ファンタスティック・ビースト』。その主人公であるニュート・スキャマンダーは、ホグワーツの卒業生で魔法動物学者として世界を飛び回っており、魔法動物を理解して共感するという並外れた才能をもつ心優しく繊細な魔法使いというキャラクター。そんな彼は人間よりも魔法動物と接している方が居心地がよく、アイコンタクトを避けて会話をする姿などが描かれたが、こうした描写からニュートのニューロダイバーシティ、日本でいう神経多様性、とりわけ自閉症の可能性があるのではといった憶測が浮上。キャラクターの理解を深めようと、議論が活発化している。

では、演じたエディ・レッドメインはどのように考えているのか?エディはDigital Spyに対して今ではあまり使われなくなったアスペルガー症候群という言葉を用いて、ニュートが自閉症であるという考えに賛成であることを明かした。

「最初にジョー(原作者J・K・ローリング)がニュートについて描写したとき、歩き方や物の見方、アイコンタクトの仕方など色々な特性が語られた。僕は彼がアスペルガー症候群だと思う。当時、それは定義されていなかった。たぶん40年代とかだと思う。だからこうした特性は大切なことだね」

ポジティブな描写が多い

しかしJ・K・ローリングがニュートは自閉症であることを正式に認めたことは一度もない。だが、公式の見解が明かされない限りは、あらゆる可能性が残されており、ニューロダイバーシティに関する議論の余地が残されているということだ。今回エディの見解が示されたことで、新たに洞察力に富んだ視点がファンに提供されたといえる。

近年、映像作品で自閉症スペクトラムの登場人物が描かれる機会は増加傾向にある。その流れで顕著なのは、ポジティブな描写だ。ニュートのようなキャラクターが登場することも、自閉症に伴う偏見や誤解に挑戦する上で重要な役割を果たしているといえる。今後、より影響力の大きい大手スタジオが積極的にこの動きを生み出すことが映画業界をさらに豊かなものにしていくに違いない。

(海外ドラマNAVI)

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