『ヴェラ ~信念の女警部~』ケニー・ドーティ、シーズン12で降板した理由を語る

10年以上続く英国ミステリードラマ『ヴェラ ~信念の女警部~』に8シーズンにわたってレギュラー出演してきたエイデン・ヒーリー役のケニー・ドーティが、本国で先日終わったシーズン12をもって降板する。その理由を本人が語った。英Radio Timesが伝えている。

潮の流れが変わり、去るべき時

『ヴェラ』にシーズン5から出演してきたケニーは、英ITVで12月26日に放送されたシーズン12のクリスマス特番(「潮が満ちる時」)をもって降板。だが、実はその特番を待たずに、シーズン12の全4話の通常エピソードが終わったタイミングでもともとは去るつもりだったという。

「シーズン12の撮影を始める前に、去ることを決めていた。もともとは4話分の撮影が終わったタイミングで降板するつもりだったんだ。でも、撮影が半分くらい過ぎたタイミングで、クリスマス特番もやれるかな?という話になった。それでお別れのタイミングがかなりズレることになったよ。僕にとって最後のエピソードとなる『潮が満ちる時』が撮影されたのは、2022年の11月から12月にかけてだった」

「個人として、プロフェッショナルとして新しいことを始めたい理由がたくさんあった。もちろん、『ヴェラ』に出演するのは大好きだった。100%ね。いろんな意味で人生を変える仕事だったよ。(ヴェラ役の)ブレンダ・ブレシンとイギリスの北東部で撮影を行うのも含めてね。北東部の名誉市民になった気分だった。スタッフともまるで家族のような絆ができた。今でも連絡を取り合っているんだ」

「僕が初めて出演した『ヴェラ』のエピソードが撮影されたのは、今から9年前の2014年だ。すべてに満足しているうちに去りたかった。とはいえ、この仕事が好きだし、『ヴェラ』のチームと働くのも好きだったから、降板を決意するのは大変だった。でも、僕の中で内なる声が聞こえたんだ。“楽しんでいるうちに終わりにすべきだ”とね。この仕事から離れて、新しいチャレンジを求めるべきだと」

現在48歳のケニーはさらに、シリーズ初のクリスマス特番が自分にとって最後の出番となるのは、作品としてもキリがいいと説明する。「僕が初めて出たシーズン5第1話のエピソードタイトルは『Changing Tides(邦題:届かぬ思い)』で、最後に出たクリスマス特番は『The Rising Tide(邦題:潮が満ちる時)』。だから、潮(Tide)がちょうど変わるタイミングで去るのはちょうどいい気がするよ」

ヴェラ ~信念の女警部~

ヴェラ役のブレンダは、ケニーの降板を受けて以下のように淋しがっている。「彼がいなくなると聞いた時は悲しかった。8シーズンにわたって一緒に仕事をしてきた友人だから。彼といる時ほど笑えたことはなかったもの」

なお、エイデン役のケニーが降板することを受けて、シーズン1~4に出演していたジョー・アシュワース役のデヴィッド・レオン(『イン・ザ・ダーク』)が復帰することも決まっている。もともとケニーはデヴィッドの降板を受けて起用されていた。

人気作家アン・クリーヴスの原作をドラマ化した本作。エイデン役のケニーにとって最終エピソードとなる「潮が満ちる時」はクリーヴスのシリーズ10作目をもとにしている。ホーリー島のある家でタレントのリック・ケルサルが首を吊って死んでいる状態で発見される。現場に不審な点があることから、ヴェラは自殺ではなく他殺とにらみ捜査を開始。リックは高校の時の友人4人と集まっていた晩に死んでおり、その場に居合わせた旧知の友人たちに疑いの目が向けられていく。またリックの元妻のシャーロットの父親は犯罪組織に絡む人物であり、大きな事件に巻き込まれた可能性も浮上し…というストーリーだ。

日本では『ヴェラ ~信念の女警部~』の「潮が満ちる時」を含めたシーズン12のラスト2話が2024年1月3日(水)12:00よりミステリーチャンネルにて放送される。さらに、2023年12月30日(土)朝6:00より「年末年始5日間まるごと一挙放送」と題してシーズン1~12が一挙放送中だ。(海外ドラマNAVI)

参考元:英Radio Times

Photo:『ヴェラ~信念の女警部~』シーズン12 © ITV Studios Limited 2022/シーズン5 © ITV Studios Limited 2014