『サンドマン』シーズン2、製作再開!原作者ニール・ゲイマンが35周年記念を祝う

ニール・ゲイマンのグラフィックノベルを元にしたNetflixオリジナルドラマシリーズ『サンドマン』シーズン2の製作が再開した。米Varietyが報じている。

『サンドマン』の撮影がロンドンで再開

ハリウッドのストライキにより中断していた『サンドマン』の撮影がロンドンで再開した。同作の原作者であるニール・ゲイマンは、このDCコミックシリーズの35周年記念に、"良いことが起こる"とファンに約束するメッセージでこの日を祝った。

ゲイマンは、ファンに向けた手紙で以下のように心情を語った。

ゲイマンのメッセージ全文

    夢はどこへ誘ってくれるかわからない。35年前の今日、「サンドマン」の創刊号が発売され、多くの人々や登場人物が、当時でさえ不可能に思えるような道を歩むことになった。当時、ほとんどのコミックはスーパーヒーローを主人公にしていた。サンドマンはそうではなかった。

    しかし、魔法のように(その魔法とは、懸命な努力と若さゆえの過信、そしてビジョンを信じる数人からなるもの)、私たちは頭の中にあったストーリーを語り、モルフェウスやエンドレスの仲間たちに命を吹き込む機会を与えられたのだ。

    今から36年余り前の1987年10月、この500年で最悪の暴風雨のため、私の家は停電になり、家族は倒木で小さな村に閉じ込められた。そこで私は「サンドマン」の最初の8冊分のアウトラインを書くことに時間を費やした。

    それから13カ月後の1988年11月、サンドマンの創刊号がコミックショップに並んだ。デスティニーの庭で道を歩く人たちのように、振り返ってみると、私の背後には1本の明確な道があった。この旅の途中、前途が不可能に思えることもあったし、このキャラクターたちが世界に与える影響など、私には想像もつかなかった。

    しかし、前を見据えたとき、暗闇は見えないものだ。そして『サンドマン』の世界がどのように成長し、進化し、新たな形を取り続けるのかが見えるのだ。今週、Netflix版『サンドマン』の次のストーリーの制作が正式にスタートする。天才的なショーランナーであるアラン・ハインバーグと、カメラの前でも後ろでも数え切れないほどの人々が、限りなく特別なものを作り上げ、かつては想像もできなかったような方法で、この物語に命を吹き込んでいる。デスティニーの庭から地獄へ、夢想の中心から古代ギリシャや革命期のフランスへ、そしてそこから、スクリーンに映し出される私には想像もつかない場所へと、私たちを連れて行ってくれる旅が始まる。良いことが起こるだろう。

    Netflixはまた、ドリーム役のトム・スターリッジとディザイア役のメイソン・アレクサンダー・パークが撮影現場にいる新しい写真も公開した。

    Varietyの批評では、「『サンドマン』は、Netflixが、人気作品を再びアニメ化しようとしても、かえってダメにしてしまうような結果にならないよう、懸命に頑張っている」と評されている。

    『サンドマン』シーズン1は2022年8月に配信され、その1週間後にサプライズで第11話が追加された。Netflixは現在制作中のエピソードを公式にはシーズン2とは呼んでいないが、昨年12月に“追加”エピソードの製作を発表していた。(海外ドラマNAVI)

    Photo:Netflix『サンドマン』