『ザ・クラウン』ドレスなど約450点がオークションへ。売上は20年分の奨学金に!?

先日ファイナルシーズン前半の配信が始まったNetflixの大ヒットドラマ『ザ・クラウン』では、撮影終了に伴い衣装や小道具などおよそ450点を競売にかけ、その売上を映画学校の奨学金に充てるという。米Deadlineが伝えた。

総額1億8000万円以上!?

2016年に始まった歴史ドラマ『ザ・クラウン』は、Netflixの中でも史上最高額の制作費が投じられたと言われており、豪華絢爛な衣装なども見どころの一つ。製作会社のLeft Bank Picturesは、撮影が終了したためそうした衣装や小道具をオークションに出品すると発表した。その売上はイギリスのナショナル・フィルム・アンド・テレビジョン・スクール(NFTS)に寄付され、今後20年分の奨学金に当てられるようだ。

オークションハウスのBonhamsは、まず2024年2月7日におよそ150点を出品。残る約300点は翌2月8日よりオンラインで販売される。情報筋によると売上金の見込み額は100万ポンド(約1億8000万円)を超えると予測されているとか。ダイアナ妃役のエリザベス・デビッキがシーズン5で着用したリベンジドレスも出品され、この衣装だけでも最高1万2000ポンド(約222万円)の値がつくと見られている。より高額なものとしては、イギリス王室が使用する、八頭立ての馬車“ゴールド・ステート・コーチ”の複製が最高で5万ポンド(約925万円)に上る見込みだ。

もちろん高額アイテムだけでなく、もっと手頃に大好きなドラマのアイテムを手に入れたいというファンのためにぴったりなアイテムも出品されるとのこと。お手頃品としては、エリザベス女王のシャンパン用マドラーやコーギーの磁器製の置物セットなどが狙い目かもしれない。

製作会社Left Bank PicturesのCEOで同作の製作総指揮も務めたアンディ・ハリースは、「『ザ・クラウン』に関わることができたのはLeft Bank Picturesの全員にとって光栄なことでした。この作品が世界的な大成功を収めた背景には、クリエイティブやプロダクションでこの国最高峰の才能を持つ人々と一緒に取り組んだことが大きく関係しているため、この大規模オークションの利益は映画やTVの分野で活躍する次世代の才能のために投資したいと考えています」と声明を発表。

さらに「NFTSからは数多くの卒業生が数年間にわたって制作に貢献してくれており、彼らは早くから『ザ・クラウン』の歴史の一部でした。私は長いこと、この学校の精神と訓練を素晴らしいと感じていて、個人的にサポートしてきました。なので『ザ・クラウン』のレガシーがこれから数十年にわたってNFTSの多くの生徒たちへ経済的支援を提供することを楽しみにしています」とコメントした。

具体的にどういったアイテムが出品され、どれほどの売り上げを記録するのか、その盛り上がりに注目したい。

『ザ・クラウン』ファイナルシーズン後編は12月14日(木)配信予定。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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