『FARGO/ファーゴ』はシーズン5で終わらない!?「1960年代、1990年代を描いていない」

1996年の犯罪サスペンス映画『ファーゴ』から派生した米FXのアンソロジードラマ『FARGO/ファーゴ』。クリエイターはかつて「シーズン5で終わらせる必要がある」と発言していたが、その心境に変化が起きているようだ。

終了宣言から2年あまりで心変わり?

『FARGO/ファーゴ』のシーズン1は映画版のストーリーが下敷きになっていたが、シーズン2以降はシーズンごとに別々の犯罪を描くアンソロジースタイルで製作されている。

シーズン5の製作が決定する前となる2021年7月、クリエイターのノア・ホーリーは、「シーズン5が製作されたら、それが最後のシーズンになる」と語っていた

しかし、FXにて今月21日(火)より放送開始となるシーズン5のプレミアイベントにて、シーズン5以降もシリーズの続行が予定されているのかどうかを質問されたホーリーは、「この番組を作っている年が楽しくないと言ったら、ウソになるでしょうね」と発言。シーズン6でカムバックする可能性をほのめかした。

また、製作総指揮を務めるスティーヴ・スタークも、「探せば(映画版の舞台である)ミネソタ州には、まだまだ騒乱はあるはず」と述べ、ホーリーの意見に同意。「私たちは1960年代と1990年代を除くすべての年代を描いたので、(今後やるなら)おそらく1960年代と1990年代になるでしょうね」とコメント。その言葉にホーリーが、「1980年代の可能性もあります」と付け加え、「(1980年代が舞台の)『ストレンジャー・シングス』とクロスオーバーをやりますよ」と冗談を交えながら答えた。

全10話となるシーズン5は、2019年のミネソタ州とノースダコタ州を舞台に物語が展開。一見どこにでもいるような中西部の典型的な主婦だが、実は謎に包まれた過去を持ち、法執行機関から逃走中のドロシー・“ドット”・ライアンを中心に描かれる。自身の素性を家族にも隠していたドットが、ノースダコタ州の地元保安官ロイと彼の息子ゲイターに追い詰められていく様が、サスペンスフルに描かれる。

ドット役で主演するのは、『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』のキーリー役で注目されたジュノー・テンプル。保安官のロイ役で『MAD MEN マッドメン』のジョン・ハム、彼の息子ゲイター役で『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のスティーブ役でブレイクしたジョー・キーリーが出演する。

ホーリーが示唆したように、シリーズはシーズン6へ更新となるのだろうか。ひとまず『FARGO/ファーゴ』シーズン5は、米FXにて11月21日(火)より放送開始。日本ではAmazon Prime Video(アマゾンプライム)にて11月22日(水)より配信スタート。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline