全米映画俳優組合(SAG-AFTRA)のストライキが終了したことで、早くも制作再開に向けての動きが見られているが、どの作品がいち早く現場に戻るのだろうか?
11月後半から12月前半に再開予定
現地時間の水曜夜にスタジオ側と新たな契約を結び暫定合意に達したことでストライキを終えることになったSAG-AFTRA。この直後にTVシリーズのキャストやクルーは再開のスケジュールについて11月後半から12月前半を予定しているという連絡を受け取ったようだ。
🧵 Dear #SagAftraMembers:
We did it! Our historic TV/Theatrical/Streaming strike is over as of 12:01 a.m. PT this morning. (1/14) pic.twitter.com/Wi3QLkjvYe
— SAG-AFTRA (@sagaftra) November 10, 2023
放送向け作品は初回放送日やエピソード数などの制限がある中で十分な制作時間を確保できるかどうかが課題。特にこれから感謝祭やクリスマス休暇などを迎えるため、スケジュールの確保が難しくなってくるが、1月初旬に開始すれば、5月のシーズン終了までに放送できる10話分を制作できる可能性のある作品もあるという。
一方、ケーブル放送局や配信各社は出来るだけ早く準備を開始する予定。Netflixがまず取り掛かるのは全米脚本家組合(WGA)のストライキが始まった際に、ファイナルシーズンの撮影に入ろうとしていた『ストレンジャー・シングス 未知の世界』。その他『イエローストーン』などのシリーズも撮影再開予定だというがスケジュールは暫定的なもので変更される可能性があるという。
フランスで撮影が行われているNetflixの『エミリー、パリへ行く』は、夏季にパリオリンピックが控えているため、制作の遅れを早く取り戻さなければならない。
『FBI:特別捜査班』『FBI:インターナショナル』『FBI:Most Wanted~指名手配特捜班~』や『シカゴ・ファイア』『シカゴ P.D.』『シカゴ・メッド』、『LAW & ORDER: 性犯罪特捜班』『LAW & ORDER: 組織犯罪特捜班』といったディック・ウルフが手掛け大型フランチャイズを展開している人気シリーズは11月後半に再開予定とのこと。
その他『アボット エレメンタリー』『グレイズ・アナトミー』『ザ・ルーキー』『ヤング・シェルドン』『イコライザー』『ブルーブラッド ~NYPD家族の絆~』『チャッキー』などが11月に再開予定。『NCIS ~ネイビー犯罪捜査班』や『CSI:ベガス』などは12月初旬に再開予定だ。
SAG-AFTRAのストライキが終了したのはWGAのストライキが終了してから5週間後のこと。一足早くストライキを終えていたWGAは、すぐに新たな脚本執筆に取り掛かっていたが、直後に撮影に取り掛かれなかったことが大きな痛手となっているようだ。新作の解禁日のひとつの目途としては2月中旬のスーパーボウルの後から3月初旬頃があがっているというが、作品が完成したからすぐ解禁というわけにもいかず、視聴者の注目を集めなければいけないことを考えると、新作の方が厳しい状況に置かれているといえる。(海外ドラマNAVI)
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Photo:SAG-AFTRA公式X(@sagaftra)