米CW『スーパーマン&ロイス』はやはりシーズン4で終了へ

予算カットの影響で多くのキャストの出番が減少、脚本家チームも縮小されると伝えられていた米CWの人気DCドラマ『スーパーマン&ロイス』。今年6月に更新されたシーズン4がファイナルになるという噂は以前からあったものの、それがついに現実のものとなった。米Deadlineが報じている。

最終シーズンではシリーズ最強の敵との対決へ

これまでにも『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』といったDCスーパーヒーローのドラマを数多く手掛けてきたグレッグ・バーランティがクリエイターを務め、タイラー・ホークリンがクラーク・ケント/カル=エル/スーパーマン、エリザベス・トゥロックがロイス・レインとして家族となった彼らを描く同作は2021年に始まったが、2024年に放送予定のシーズン4をもって終了するとCWが発表した。

CW Networkのエンターテインメント部門の責任者であるブラッド・シュワルツは、以下のように述べている。「過去3シーズン、スーパーヒーローとファミリードラマの両方の要素を備えていた『スーパーマン&ロイス』は、タイラー、エリザベスをはじめとしたキャストみんなが絶え間ない努力によって既存のキャラクターに新たな深みと複雑さを加えてくれたおかげで、これまでのスーパーマンシリーズで描いたことがなかった領域まで掘り下げることができました。脚本家やプロデューサー、俳優、そしてワーナー・ブラザース・テレビジョンとバーランティ・プロダクションが素晴らしいストーリーを伝えるために費やした日々に感謝しています。スーパーマンが最後の飛行に臨むにあたって、最後の10話はCWファミリーの一員としてふさわしい、一秒たりとも見逃せない展開となるでしょう」

共同ショーランナーのトッド・ヘルビングとブレント・フレッチャーは、番組終了を受けて最終シーズンの展望も含めてコメント。「『スーパーマン&ロイス』とシーズン4をもってお別れするのは悲しいですが、素晴らしいキャストやVFXチーム、編集者、音楽の才人、脚本家と一緒に過ごした時間に感謝しています。この作品は、最初に構想した時から家族についての物語でした。そして我々はカメラの前でも後ろでもそれを作り上げたんです。同作をずっと支えてくれたバーランティ・プロダクションとDC、ワーナー・ブラザース、CWにお礼を言います。そして番組を見てくれたファンの皆さんも本当にありがとう。最終シーズンでは、スーパーマンとロイスをはじめとしたヒーローたちがシリーズ最強の敵、レックス・ルーサーに対峙することになります。それをお見せするのが待ちきれません」と話している。昔からスーパーマンの宿敵として知られるレックス・ルーサー(演じるのは、『ウォーキング・デッド』のエイブラハム役マイケル・カドリッツ)は、同作シーズン3の終盤に登場していた。

『スーパーマン&ロイス』は、特殊効果を多く用いる作風がゆえにCWが現在抱えるオリジナルドラマの中で最も制作費がかさんでおり、シーズン4では前シーズンにいた12人のレギュラーキャストのうちレギュラーとして続投するのは4人だけに。さらに、脚本家は8人から5人へと減らされるとも伝えられていた。シリーズの話数はシーズン1&2が全15話、シーズン3が全13話、最終となるシーズン4が全10話と、徐々に減少していた。

噂されていた通り終了することになった『スーパーマン&ロイス』だが、有終の美を飾ってくれることを期待したい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline