予算カットの『スーパーマン&ロイス』、キャストの次は脚本家チームも縮小へ

米CWの人気DCドラマ『スーパーマン&ロイス』はシーズン4へ更新されたものの、予算カットの影響が止まらないようだ。新シーズンには多くのキャストの出番が減少すると報じられたのに続いて、脚本家チームも縮小されるという。米Deadlineが伝えた。

『SUPERNATURAL』スターの作品は縮小を免れる

本国アメリカで2021年に始まった同作は、今年6月にシーズン4へ更新された。しかし、特殊効果を多く用いる作風がゆえにCWが現在抱えるオリジナルドラマの中で最も制作費がかさんでおり、予算カットの影響が様々な場面で出ているという。

この度報じられた新たな削減方法は、脚本家チームの縮小。シーズン3では8人いた脚本家が、新シーズンには5人へと減らされる。なお、キャスト削減ニュースから4ヵ月以上経って今回の動きが明らかになったのは、全米脚本家組合(SAG)のストライキが終わるのを待っていたためだ。ハリウッドではWGAと全米映画テレビ製作者協会(AMPTP)が新たに結んだ契約によって作品規模に対する脚本家の人数が見直されており、全10話のシーズン4が脚本家5人体制なのは、「全7話~12話の番組については最低でも5人の脚本家を雇う必要がある」という12月から施行される新ルールの最低ラインであることが分かる。『スーパーマン&ロイス』の話数はシーズン1&2が全15話、シーズン3が全13話と、徐々に減少している。

このタイミングで解雇された脚本家の一人はX(旧Twitter)で、「キャスト削減と話数減少のニュースを受けて、こうなることは分かっていた。ただ、ショーランナーたちが難しい立場にありながらも最善を尽くしてくれたことは明らかにしておきたい」と綴っている。ちなみに、解雇された脚本家の中には、フリーランスとして作品に関わり続ける者が出てくるという噂も上がっている。

シーズン4では、前シーズンで12人いたレギュラーキャストのうちわずか4人――タイラー・ホークリン(クラーク・ケント/カル=エル/スーパーマン役)、エリザベス・トゥロック(ロイス・レイン役)、マイケル・ビショップ(ジョナサン・ケント役)、レックス・ガーフィン(ジョーダン・ケント役)という4人家族しか続報しない。ほかの面々は出番が減り、レギュラーではなくゲスト扱いになるようだ。

CW作品としては『スーパーマン&ロイス』のほかには、アメリカンフットボールの世界を舞台にした『All American(原題)』のスピンオフ、『All American: Homecoming(原題)』も同じように脚本家チームが縮小されるという。一方、同局に現存する2本のオリジナルドラマ、『All American』と、ジャレッド・パダレッキ(『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』)主演の『WALKER/ウォーカー』に関しては、脚本家の規模は前シーズンから変わらない。

シリーズファイナルになるという噂もある『スーパーマン&ロイス』シーズン4。全10話であってもレギュラーキャストや脚本家が大幅に減っても、作品の質を保つことはできるだろうか。
(海外ドラマNAVI)

参考元:米Deadline

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