Netflix、ケネディ家を『ザ・クラウン』のようにキャストすげ替えで描く?

新作映画『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の脚本家エリック・ロスが、Netflixで元アメリカ大統領ジョン・F・ケネディを主人公にしたリミテッドシリーズを企画中だと、米Varietyが伝えている。

ダラスで起きた暗殺事件は描かれない?

2020年に発表されて批評家から高い評価を獲得したピューリッツァー賞受賞者フレドリック・ロゲヴァルによるノンフィクション「JFK:『アメリカの世紀』の新星 1917-1956」をもとに製作されるというこのリミテッドシリーズ。今から60年前の1963年にダラスで暗殺されたJFKについて、この書籍では、生い立ちからマサチューセッツ州選出の上院議員としての時代も含めた人生を辿っているという。

この企画で脚本と製作総指揮を務めるロスは、10月20日(金)に公開されるレオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ出演のマーティン・スコセッシ監督作『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』の脚本も手掛けている。ドラマ界では『エイリアニスト』や『ハウス・オブ・カード 野望の階段』に携わってきた。さらに制作会社Chernin Entertainmentからピーター・チャーニン&ジェンノ・トッピング(『フォード vs フェラーリ』)が製作総指揮に名を連ねる。ショーランナーは現時点では不在で、探している最中とのこと。

情報筋によると、Netflixは間もなく配信されるシーズン6をもって終了する英国王室を題材にした『ザ・クラウン』のアメリカ版になる作品を探しているという。エリザベス女王の治世を描く『ザ・クラウン』は、年代の移り変わりに合わせて2シーズンごとにキャストもガラリと入れ替わるスタイルが特徴だったが、JFKを中心にケネディ家がアメリカにもたらした影響を描く本作もその形を踏襲するのかは不明だ。

ハリウッドの第一線で活躍し続けるロスが参加するというだけでも、すでに高い注目を集めているこの企画。ロスは1995年にトム・ハンクス主演作『フォレスト・ガンプ/一期一会』でアカデミー脚色賞を受賞。その後もスティーヴン・スピルバーグ監督作『ミュンヘン』やレディー・ガガ主演作『アリー/スター誕生』、ティモシー・シャラメ主演作『DUNE/デューン 砂の惑星』などで同賞に計6度ノミネートされている。これまで名立たる俳優、スタッフと仕事をしてきたロスだけに、ケネディ家を描く新作にも豪華な顔ぶれが期待できるかもしれない。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety