『ジョン・ウィック』前日譚プロデューサー、「キアヌ・リーブス抜きのスピンオフは怖かった」

大ヒット映画『ジョン・ウィック』シリーズ4作目となる最新作『ジョン・ウィック:コンセクエンス』(原題JOHN WICK:CHAPTER4)の公開もスタートしたばかりの本作。その前日譚となる『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』(以下『ザ・コンチネンタル』)を製作するプロデューサーが、映画の主演であるキアヌ・リーブスなしでの本作製作は怖かったと語った。米Hollywood Reporterが報じている。

『ジョン・ウィック』前日譚スピンオフ

『ジョン・ウィック』の世界を、“キアヌ抜きでどのように描くのか?”、“なぜ映画シリーズがうまくいくのか?”全映画シリーズに携わってきた製作総指揮のベイジル・イヴァニクは、Hollywood Reporterに以下のように語った。

「(そのような疑問に対する)見方は千差万別で、本当にわかりません。もちろん、リサーチしたりもするけれど、直感でわかるものなんです。これは70年代の前日譚で、キアヌもジョン・ウィックも出てこない、成功するだろうか?とね。成功した秘訣は、『ジョン・ウィック』フランチャイズとその健全性、そして人々を惹きつける作品だということであり、素晴らしいストーリーを語ることでした。私たちは、ただひたすら前進して、自分たちがクールだと思うことをやっていくだけで、それをみんなが同じように思ってくれればいいという感じなんです。今回のドラマは、自分たちが、殻を破って製作した最初の作品になりました。爽快で、エキサイティングで、でも恐ろしかったです」

映画版の監督からもアドバイス!

アルバート・ヒューズ監督(『フロム・ヘル』)による『ザ・コンチネンタル』は、1970年代のニューヨークを舞台にした映画『ジョン・ウィック』の前日譚である。番組は3部構成で、この象徴的な暗殺者用ホテルの起源を探る。

若きホテル経営者ウィンストン・スコット(映画ではイアン・マクシェーン、本作ではコリン・ウッデルが演じる)に続き、『ザ・コンチネンタル』では、ウィンストンが殺し屋の聖域の舵取りをするために、最終的にどのようにホテルを掌握するのかが描かれる。

本作には、メル・ギブソン(『リーサル・ウェポン』)、ベン・ロブソン(『ヴァイキング ~海の覇者たち~』)らも出演している。

『ジョン・ウィック』第1作にも携わったエグゼクティブ・プロデューサーのエリカ・リーは、「この作品は私の期待をはるかに超えています」と語る。「何かを作るとき、材料が素晴らしくても作ったケーキが美味しくないときがある、と私はいつも言います。イワニックはとても独特なビジョンを持っていて、シリーズのファンでもあるし、あの映画のある部分をとても愛しています。でも自分のやり方で別の方面に押し上げていくこともやりたかったのです」

ヒューズはこの仕事についた当初、迷うことなく『ジョン・ウィック』シリーズのチャド・スタエルスキ監督と連絡を取ったという。

「Zoomで話したんですが、彼は興奮気味に、自分がやりたいと思うことをやればいいと言ってくれました。誰かがやったものをコピーして作ろうとは思っていませんでしたから、彼がそう言ってくれて嬉しかったです」

『ザ・コンチネンタル:ジョン・ウィックの世界から』は、9月22日21:00よりAmazonプライムビデオにて配信スタート。(海外ドラマNAVI)

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