人気俳優も出演したがるアンソロジー形式のクライムドラマ『FARGO/ファーゴ』。その最新シーズンには『MAD MEN マッドメン』でエミー賞を受賞したジョン・ハムが起用されたが、その理由について製作総指揮者が話している。米Entertainment Weeklyが伝えた。
ジョン・ハムは唯一無二の存在
ジョエル&イーサン・コーエン兄弟が1996年に発表した犯罪映画の世界観に基づくアンソロジーシリーズ『FARGO/ファーゴ』。これまでに4シーズン製作されてきたが、マーティン・フリーマンやビリー・ボブ・ソーントン、キルステン・ダンスト、ユアン・マクレガー、クリス・ロックといった人気俳優の出演が話題を呼んできた。
「俳優たちが『FARGO』に出たいと思ってくれるのは本当に素敵だと思う。普段だったらオーディションを受けないような人がたくさん駆け込んでくる」と話す製作総指揮のウォーレン・リトルフィールド。米FXにて11月21日(火)より放送されるシーズン5では、ジョンのほかにも、『テッド・ラッソ:破天荒コーチがゆく』のジュノー・テンプル、『ユニークライフ』のジェニファー・ジェイソン・リーらが出演するが、そのオーディションの裏側についても明かしてくれた。
「『FARGO』のキャストを選ぶ時は、コメディとドラマ両方のスキルを持っていて、安定感と強さを兼ね備えつつも、頭の回転の速い人を求めている」と話すリトルフィールド。シーズン5のキャスティングは2022年2月に開始。脚本が出来上がると、まずはそれぞれの役に合う理想の俳優を思い浮かべることから始め、その人のスケジュールを確認し始めるのだとか。「5年目の『FARGO』のキャスティングは、これまでもそうだったように、本当に望んでいた人、本来そうなるべき人を揃えて、最高の形で終わることができた」と自信を覗かせる。
シーズン5の核となるキャラクターは3人。そのうちの一人である無慈悲な保安官ロイ・ティリマンを演じるジョンは、本作のクリエイターであるノア・ホーリーが監督・脚本を手掛けた2019年の映画『ルーシー・イン・ザ・スカイ』に出演していた。リトルフィールドは「ジョン・ハムはジョン・ハム。どの俳優もそのような経歴を持つべき。つまり突出しているんだ」と絶賛。
保安官ロイはジュノー演じる謎めいた主婦ドットを捕まえることに執念を燃やしているキャラクターで、ドットの謎を解き明かすためにも欠かせない役どころだという。「ドットがこの物語を語る上では偉大な敵が必要で、ジョンは本当に賛美歌を歌えるし、世界全体の哲学、厳格さを本当に信じ込んだノースダコタの保安官になりきることができた。彼は、ドットが何者なのか、どんな過去を持っているのかといった彼女の物語を明かす上で非常に大切な存在なんだ」
シーズンを通して威圧的な恐ろしい保安官を演じているというジョン。そんな彼のどうしようもない息子役には『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のジョー・キーリーが起用され、その掛け合いにも注目が集まっている。シーズンを重ねるごとにファンをさらに魅了してきた『FARGO/ファーゴ』の最新シーズンの日本上陸が待ち遠しい。
『FARGO/ファーゴ』シーズン1~4はAmazon Prime Video(アマゾンプライム)、Huluにて配信中。(海外ドラマNAVI)
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