全米で配信中の海外ドラマおよび映画（ドキュメンタリー・リアリティショー含む）におけるランキングトップ10（ニールセン調べ）が発表された。
「オリジナル」「非オリジナル（放映権を獲得した他社作品）」「映画」という3部門における全米でのストリーミング（配信）ランキングにおいて、該当する週でトップ10入りを果たした作品の中から、編集部がピックアップした注目作をご紹介。
目次
配信ランキング（ニールセン調べ）
2023年8月14日（月）から8月20日（日）までの順位は以下の通り。
ドラマ（オリジナル）
- 『ペイン・キラー/死に至る薬』（Netflix／計6話）...11億2000万分
- 『リンカーン弁護士』（Netflix／計20話）...7億6800万分
- 『デップ vs ハード』（Netflix／計3話）...7億400万分
- 『マーダーズ・イン・ビルディング』（Hulu／計23話）...5億9000万分
- 『私たちの青い夏』（Prime Video／計15話）...4億300万分
- 『ギャビ―のドールハウス』（Netflix／計57話）...3億6900万分
- 『スイート・マグノリアス』（Netflix／計30話）...3億6600万分
- 『ウィッチャー』（Netflix／計24話）...3億2500万分
- 『アップショー・ファミリー』（Netflix／計32話）...3億2100万分
- 『ソーラー・オポジット』（Hulu／計37話）...3億900万分
ドラマ（非オリジナル）
- 『SUITS／スーツ』（Netflix / Peacock／計135話）...28億3600万分
- 『ブルーイ』（Disney+／計140話）...10億700万分
- 『NCIS～ネイビー犯罪捜査班』（Netflix / Paramount+／計443話）...7億7500万分
- 『グレイズ・アナトミー』（Netflix／計417話）...7億3800万分
- 『ballers / ボーラーズ』（Max / Netflix／計47話）...6億9600万分
- 『ココメロン ～うたってまなぼう～』（Netflix／計22話）...6億2900万分
- 『ビッグバン★セオリー/ギークなボクらの恋愛法則』（Max／計265話）...5億分
- 『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』（Netflix／計327話）...4億9200万分
- 『ギルモア・ガールズ』（Netflix／計153話）...4億3700万分
- 『フレンズ』（Max／計235話）...4億3500万分
映画
- 『ハート・オブ・ストーン』（Netflix／計1話）...7億7700万分
- 『ヴァチカンのエクソシスト』（Netflix／計1話）...5億8000万分
- 『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：VOLUME 3』（Disney+／計1話）...4億3300万分
- 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』（Peacock／計1話）...3億8500万分
- 『コカイン・ベア』（Prime Video／計1話）...3億700万分
- 『怪盗グルーのミニオン危機一発』（Netflix／計1話）...2億8800万分
- 『モンキー・キング』（Netflix／計1話）...2億1500万分
- 『モアナと伝説の海』（Disney+／計1話）...2億400万分
- 『怪盗グルーの月泥棒』（Netflix／計1話）..1億9400万分
- 『トランスフォーマー／ビースト覚醒』（Paramount+／計1話）...1億6700万分
※（）内は前週の順位。NEWは前週ランクインしていなかったもの（新作、新シーズンが配信スタートとなったもの、旧作など全て含む）。
※配信先は、現地アメリカでのプラットフォームを記載。
【オリジナル】2位にジョニー・デップの裁判を追うドキュメンタリー
前週2位だった『ペイン・キラー/死に至る薬』が、この週トップに浮上した。本作は、アメリカにおける「オピオイド危機」の発端や、それがもたらした影響を描いたリミテッドシリーズ。フィクションではあるものの、その土台はバリー・マイヤー著「ペイン・キラー」と、パトリック・ラデン・キーフが寄稿したザ・ニューヨーカー誌の記事「The Family That Built the Empire of Pain (原題)」に基づく。
3位の『デップ vs ハード』は、アメリカ・バージニア州の裁判所で行われたジョニー・デップとアンバー・ハードの名誉棄損裁判を描く全3話のドキュメンタリーシリーズ。デップとハードは2015年2月に結婚し、翌16年5月に離婚。18年にハードがワシントンポスト紙に寄せた意見記事で家庭内暴力の被害を公表したことで、デップが名誉棄損で訴えを起こし、それに対してハードも逆提訴。お互いがDVを受けたと法廷で主張し合う法廷の様子はSNSで瞬く間に拡散され、「TikTok裁判」と呼ばれるなど世界中で大きな注目を集めた。
9位につけたのは8月17日（木）にシーズン4が解禁となった『アップショー・ファミリー』。インディアナ州在住のアフリカ系アメリカ人一家を中心としたシットコム作品で、主要キャラの一人ベニー役のマイク・エップスもインディアナ州インディアナポリス出身。そんな彼が故郷インディアナポリスの舞台に立ったスタンドアップコメディ『マイク・エップス：俺はインディアナのマイク』もNetflixで視聴可能だ。
【非オリジナル】ロック様のドラマが浮上
この週も相変わらず『SUITS／スーツ』が1位の座を譲らなかったが、視聴時間は30億分をきる結果に。2位以下に大きな差をつけつつも、その人気ぶりもだんだんと落ち着きを見せている。
5位に登場したのは、アクション映画スターとなった"ザ・ロック"ことドウェイン・ジョンソンが主演する『ballers / ボーラーズ』。本国アメリカで2015年にスタートすると同年のHBO作品として最も視聴された本作は、引退した元NFLスター選手の第二の人生と現役アメフト選手の豪快な日常をコミカルに描いている。ドウェインが演じるのは、NFLのスター選手だったが今はファイナンシャル・アドバイザーとして現役選手の金銭管理をサポートするというキャラクターだ。
【映画】実在のエクソシストをモデルにした映画に注目
1位は、先週に引き続きガル・ガドット主演のアクション映画『ハート・オブ・ストーン』で、次ぐ2位に、ラッセル・クロウ主演の『ヴァチカンのエクソシスト』が初登場でランクイン。舞台は1987年7月、サン・セバスチャン修道院。アモルト神父はローマ教皇から、ある少年の悪魔祓いを依頼される。少年の様子を見て悪魔の仕業だと確信したアモルトは、若き相棒トマース神父とともに本格的な調査を開始。やがて彼らは、中世ヨーロッパでカトリック教会が異端者の摘発と処罰のために行っていた宗教裁判の記録と修道院の地下に眠る邪悪な魂の存在にたどり着く。
5位の『コカイン・ベア』はコカインを食べて凶暴化したクマが起こす騒動を描くワイルド・パニック・アドベンチャー。一見するとトンデモ映画のようだが、意外にも（？）製作陣やキャストは豪華で、プロデュースを務めるは『スパイダーマン：アクロス・ザ・スパイダーバース』も手掛けたフィル・ロードとクリストファー・ミラー。最近、Netflix『ザ・ディプロマット』で『ジ・アメリカンズ』以来となるドラマ主演を務めたケリー・ラッセルが、コカイン・ベアの潜む森に迷い込んだ子どもたちを探す母親役で登場する。日本では9月29日（金）より劇場公開となる。
（海外ドラマNAVI）
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Photo:ジョニー・デップ©babiradpicture - abp
