エル・ファニング主演『THE GREAT』がシーズン3で打ち切りに

18世紀後半に栄華を誇った女帝エカチェリーナの愛と欲望の生涯を描く『THE GREAT ~エカチェリーナの時々真実の物語~』が、米Huluにて5月に配信されたシーズン3をもって終了することが明らかとなった。

シーズン4へ向けたアイデアはあったが、作品は短命に

本シリーズは、国外から嫁ぐとロシア帝国の黄金時代を築き上げると同時に、同国史上最長在位を記録する女帝となったエカチェリーナ2世(キャサリン)の生涯を綴る宮廷ドラマ。シーズン3では、エカチェリーナと夫ピョートル3世(ピーター)が夫婦関係の改善に取り組もうとする姿が中心に描かれた。

2020年にシーズン1がリリースされて以来、本シリーズは好意的な評価を受け、エミー賞には7回ノミネートされ1回受賞。さらにゴールデン・グローブ賞や米批評家協会賞といったほかの賞レースも賑わせていたことから、米Deadlineはシーズン3での打ち切りは「ショック」だと伝えている。

(※これ以降はシーズン3のネタバレを含みますのでご注意ください)

ショーランナー・クリエイターを務めたトニー・マクナマラ(『女王陛下のお気に入り』)はシーズン3がリリースされた当時、シーズン4の構想があると示唆し、エカチェリーナによる次の段階の治世を描きたいとの展望を米Entertainment Weeklyのインタビューで語っていた。

「私にとって、これは終わりではありません。ある意味、キャラクターとしての彼女の再生です。まだ彼女はピーターなしで国を統治していません。私としては、彼から解放されたけれども深く傷ついている彼女に、これから何が起こるのかということを考えています。本作での彼女は、(本物の)エカチェリーナ2世が束縛から解放された時と同じように、少し突飛な形で統治をしていました。ですから、私たちがまだ目にしていないそのバージョンのエカチェリーナに興味があるんです。昨日あるものを読んでいる時に、“これはシーズン4にいいだろうな”と思ったんです。(シーズン4更新は未定ですが)新シーズンに関心があるし、どんなものになるかと思うとワクワクしてしまいます。常に番組を続けることを目指していましたからね」

残念ながらマクナマラが望んだようにシーズン4へ更新されることはなかったが、シーズン3はクリフハンガーではなく切りの良いエンディングとなっていたのが救いだろう。

エカチェリーナ2世役で主演したのは、『マレフィセント』シリーズなどで知られるエル・ファニング。ピョートル3世役でニコラス・ホルト(『トールキン 旅のはじまり』)、マリアル役でフィービー・フォックス(『イントゥ・ザ・スカイ 気球で未来を変えたふたり』)、サムサ大主教役でアダム・ゴドリー(『アンブレラ・アカデミー』)、グリゴール・ディモフ役でグウィリム・リー(『ボヘミアン・ラプソディ』)らが出演していた。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Entertainment Weekly