『ザ・クラウン』皇太子役ジョシュ・オコナー、名声は「クソだ」

Netflixの大ヒットシリーズ『ザ・クラウン』で、チャールズ皇太子を演じたジョシュ・オコナーが、名声に対する嫌悪感をあらわにした。米Indie Wireが報じている。本作で、ゴールデングローブ賞受賞したジョシュは、この役柄に続く名声は衝撃的だったとGQ誌に語った。

「有名になることはパワフルだ」

「めちゃくちゃでクソみたいな時期だった。(有名になった)インパクトが強すぎたんだ。みんなに声をかけられ、止められる。有名になりたいと思うし、見てほしいとも思う。でも、皆、有名になることがどれほどのパワーを生み出すのか、きちんとわかっていないと思う」さらにジョシュはこう続けた。

「『ザ・クラウン』以前のキャリアで私がしていたこと、ただそれを続けたかっただけなんだ」

ジョシュは、ルカ・グァダニーノ監督(『君の名前で僕を呼んで』)の最新作『Challengers(原題)』に出演しており、この作品はハリウッドで行われているストライキ前に、ベネチア国際映画祭で公開される予定だった

この映画は現時点では、2024年4月26日に公開される予定だ。ジョシュはさらに、カンヌ国際映画祭でプレミア上映された最新作『La Chimera(原題)』にも出演している。さらにクィア・ロマンスの『The History of Sound(原題)』で『aftersun/アフターサン』のポール・メスカルと共演する。

「『ザ・クラウン』は大好きだけど、」

ジョシュは今年初め、米Hollywood Reporterに対し、次回作『La Chimera』は『ザ・クラウン』よりもずっと自分らしいと語った。

「『ザ・クラウン』は大好きだけど、あれは一瞬の出来事で、信じられないような時間で、本当に感謝はしている。だた、チャールズ皇太子は、あまり想像がつきにくいキャラクターだった。もちろん、どのキャラクターも完全にわかるということはないけれど、『La Chimera』のアーサー役は、ある意味演じやすかった。彼の芸術品への興味や、目に見えないものを見る能力にさえ興味をそそられたんだ」

ジョシュは、本作の脚本家であり監督でもあるアリーチェ・ロルヴァルケルに、この映画への出演を希望する手紙を書き送ったという。「映画『幸福なラザロ』『夏をゆく人々』そして『天空のからだ』を見て、彼女に手紙を書いたんだ。そしてzoomで話をした。

そのとき自分はメキシコシティにいたんだけど、素晴らしい会話をして、彼女のことが大好きになった。でも、彼女は“あなたのための映画はない。でも、将来作るかも”って。そして2ヵ月後、“年配の俳優とこの映画を撮っていたんだけど、あなたが出演できるように書き直す”と言ってくれた。信じられないことだった」

「アリーチェは僕が大好きな映画監督で、とても幸運なことに、彼女は僕にこの映画を依頼したんだ。今では彼女は姉のような存在で、私たちは家族のようになったよ」

(海外ドラマNAVI)

Photo:©︎Alex Bailey