英文化相、Netflixに『ザ・クラウン』は「フィクション」だと視聴者に知らせるよう要求!

英文化相が、英エリザベス2世の治世を描くNetflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』は「フィクション」だと視聴者に知らせるよう要求していることが明らかとなった。米Varietyが報じている。

『ザ・クラウン』では、エリザベス2世を中心に英王室の人間関係だけでなく、実際に起きた時事などが語られる。特に11月15日(日)から配信開始されたシーズン4では、チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚と夫婦関係の破綻が色濃く描かれているため、非常に注目度が高いようだ。

英Daily Mailのインタビューに応えた英文化相のオリヴァー・ドウデン長官が、視聴者が『ザ・クラウン』で綴られていることが真実だと勘違いしてしまう可能性を懸念し、次のように語っている。

「これは他のTV番組と同様に、美しくプロデュースされたフィクション作品です。その点について、Netflixは最初から明確にしておくべきです。そうでないと、これらの出来事が起きた時代を体験していない視聴者世代が、フィクションを事実だと勘違いするのではないかと心配しています」とコメントし、『ザ・クラウン』がフィクションであることを強調していた。

ドウデンは、『ザ・クラウン』の各エピソードの冒頭に、シリーズがフィクションであることを明記するようNetflixに正式に要求するつもりのようで、ドラマの影響で英国君主制に永続的な悪いイメージを与えるのではないかとの懸念も示している。

そして、ダイアナ妃の弟であるチャールズ・スペンサーも、ドウデンの意見に賛成しているという。「『ザ・クラウン』は事実ではないが、実際に起きた出来事を下敷きにしている」とテロップを出せば、視聴者はストーリーが番組のために作られたドラマだと理解できるだろうと述べていた。

『ザ・クラウン』は、すでに更新されたシーズン6をもって終了することが決定しており、シーズン5の撮影が2021年より開始される予定だ。シーズン1~4はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

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Netflixオリジナルシリーズ『ザ・クラウン』シーズン1~4は独占配信中。