『スーツ』英国王室がメーガン・マークルに言わせたくなかったセリフとは?

今年の6月末からNetflixでの配信がスタートし再び注目を集めている大人気リーガルドラマ『SUITS/スーツ』。メーガン・マークルのセリフの一部が、英国王室の要請で変更させられたことを、クリエイターのアーロン・コーシュが明かした。米TVInsiderが報じている。

王室からセリフ変更の要望

本作の舞台となる弁護士事務所のパラリーガル、レイチェル役でレギュラー出演していたメーガン。本作への出演終盤で、英国のハリー王子と交際を始めたことで、王室からセリフ変更の要望があったようだ。

具体的に変更されたのは、シーズン7の第13話「二つに一つ」で、レイチェルがマイク(パトリック・J・アダムス)に、彼女が家族とよく遊んでいたゲーム"Poppycock"の遊び方を教えるシーンだ。"Poppycock"は、実はコーシュと彼の義理の両親の間の内輪のジョークだったが、宮殿からの懸念により、"bulls-t"に変更された。

「王室は、彼女が"poppycock"という言葉を口にするのを望まなかったんだ。彼女が"cock"(※スラングで「男性器」という意味を持つ)と言っているところを切り取られるのが嫌だったんだろうね。だから、"poppycock"の代わりに"bulls-t"に変えなければならなかった。義理の両親には、"poppycock"が番組内に出るとすでに言っていたから、私は変更するのは嫌だったけど…。王室が変えたことは、他にもあと1つか2つあったかもしれないけど、覚えていないな」と、コーシュはThe Hollywood Reporterに語っている。

外部からの指示は"いらいらした"

王室が頻繁に意見を述べることはなかったが、突然、自分のキャラクターが何を言ってはいけないかを外部から指示されるのは"少しいらいらした"とコーシュは認めている。

"自分のやりたいことをやってはいけない"と誰かに言われた時、いつでも苛立つのが最初の反応だ」とコーシュは言う。

「番組の中で誰に一番共感するかとよく聞かれるけど、私は全員に共感するし、全員に共感する瞬間があった。でも、ハーヴィーは自分の思い通りにならないと嫌な奴だったし、僕も自分の思い通りにならないと、“ふざけんな!”って反応しちゃうんだ。でも5分後には、“まあ、いいか”ってなっているよ」

メーガンは、2016年7月にハリー王子と出会い、ケンジントン宮殿は同年11月に2人の交際を公に認めた。2017年の婚約発表後、メーガンは『スーツ』シーズン7を最後に降板することも明らかにした。彼女の降板後も番組は2シーズン続いた。(海外ドラマNAVI)

Photo:『SUITS/スーツ』(c) 2017 Open 4 Business Productions, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.