Amazon『ザ・ボーイズ』シーズン4、衝撃的な『アントマン』パロディシーンより最悪になる!?

『ザ・ボーイズ』シーズン4は、シーズン3で観る者にトラウマを与えた『アントマン』のパロディシーンよりももっと最悪になるという。

衝撃的なパロディを展開

ガース・エニスとダリック・ロバートソンによるコミックシリーズを実写化した『ザ・ボーイズ』。名声に取りつかれて傲慢になったスーパーヒーローの身勝手な振る舞いの犠牲者になった男たちが、復讐のために立ち上がる姿を過激な描写満載で描く本作。アメコミブームで輝かしく描かれてきたMARVELやDCのスーパーヒーローをからかいながら闇の部分に切り込み、その斬新さでファンを獲得した。

シーズンを増すごとにその過激さが増していき、昨年配信されたシーズン3では冒頭からシリーズ史上最も衝撃的なパロディが展開。それは『アベンジャーズ/エンドゲーム』に関するアントマンとサノスのインターネットMemeをネタにしたもの。史上最強の征服者サノスをどうしたら止められるか考えたマーベルファンは蟻サイズに小さくなったり、巨大化したりできるアントマンならサノスのお尻の穴から入って巨大化することでアベンジャーズの危機を止めることができると冗談で盛り上がっていた。

『ザ・ボーイズ』はこのアイデアをパロディとして映像化。サイズを自由自在に変えることができる“スープ”ことスーパーヒーローが同じようなことをして悲惨な目に遭うというシーンが描かれ、その容赦なくグロテスクな描写は大きな反響を呼んだ。

まだまだ過激にできる余白も?

ある意味最も『ザ・ボーイズ』らしい幕開けにすることに成功したわけだが、これによって期待値が上がったファンにとっては、その後のエピソードが物足りなかったよう。特に原作でも名場面として知られる「ヒーローガズム」では、より露骨なセックスシーンが描かれるのではというファンの予想(期待?)に反し、実際には『アントマン』パロディほどの衝撃はなく、残念だったという声もあったほど。

しかしこれを逆手に取れば、まだまだ過激にできる余白が残されているということ。幸いなことに「ヒーローガズム」は1年に1度のイベントなので、シーズン4でも再び描くチャンスがあるということだ。これまでもファンの声に耳を傾けて、限界に挑み続けている製作陣は「ヒーローガズム」を改めて取り上げて、ファンが望む通りのクオリティに高める準備をしているかもしれない。

性的描写のみならず政治的発言でも、攻めた展開があるのではと期待されているシーズン4。ファンはどんなものを見ることになるのか、覚悟しておいた方がよさそうだ。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ザ・ボーイズ』©Amazon Studios