キリアン・マーフィ、ドラマでオッペンハイマーを演じる可能性があった!

新作映画『オッペンハイマー』で「原爆の父」と呼ばれる理学物理学者J・ロバート・オッペンハイマーを演じ、その演技が絶賛されているキリアン・マーフィ。そんな彼は今からおよそ10年前、ほかの作品でオッペンハイマーを演じていた可能性があったという。米TV Lineが伝えた。

ライバルはデヴィッド・ボウイやベック!?

『ダークナイト』3部作や『ダンケルク』でも組んだクリストファー・ノーラン監督と『オッペンハイマー』でまたもやタッグを組んだキリアン。この最新作は7月21日よりアメリカで封切られると、同日公開された『バービー』とともに多くの観客を集めている。

そんなキリアンがオッペンハイマー役で出演していたかもしれない作品は、米WGN Americaで2014年から2シーズンにわたって放送されたドラマ『Manhattan(原題)』。第二次世界大戦中にアメリカ、イギリス、カナダが進めた原子爆弾開発計画「マンハッタン計画」を描いた作品だ。

『グッド・ワイフ』のジョン・ベンジャミン・ヒッキー、『マーベラス・ミセス・メイベル』のレイチェル・ブロズナハン、『シックス・センス』のオリヴィア・ウィリアムズ、『ホーム・アローン』シリーズのダニエル・スターン、『CSI:科学捜査班』のウィリアム・ピーターセン、『ストレンジャー・シングス 未知の世界』のデヴィッド・ハーバーらが出演したこのドラマで、マンハッタン計画のリーダーであったオッペンハイマーはサブキャラとしての立ち位置だったが、そのキャスティング候補にキリアンが挙がっていたという。

これを明かしたのは、同作のクリエイターを務めたサム・ショウ(『キャッスルロック』『マスターズ・オブ・セックス』)。彼がVanity Fair誌のインタビューに応じ、「キャスティングのリストにキリアンも載っていた」と述べた。なお、当初の想定ではオッペンハイマー役には圧倒的なカリスマ性があり、どこか異星人のような浮世離れした雰囲気が欲しかったため、デヴィッド・ボウイやベックといったアーティストもリストアップされていたそうだ。

最終的にオッペンハイマー役に起用されたのは、『マイノリティ・リポート』の映画&ドラマ版でウォリーを演じたダニエル・ロンドン。「オッペンハイマーは必要であればチャーミングに振る舞えたし、とにかく博識だった。そんな役をダニエルはうまく演じていたと思うよ」とショウは話している。

ショウが全6シーズンとして想定していた『Manhattan』はわずか2シーズンで打ち切られてしまったが、キリアンが主演した映画『オッペンハイマー』はすでに興収2億ドル(約280億円)を突破している。(海外ドラマNAVI)

参考元:米TV Line

Photo:キリアン・マーフィ ©James Warren / Famous