7月13日(木)、本国アメリカでついに最終回を迎えた米NBCの大人気犯罪アクションドラマ『ブラックリスト』。そのオリジナルキャストであるハリー・レニックス(ハロルド・クーパー役)とヒシャム・タウフィーク(デンベ・ズマ役)がこのシリーズと過ごした10年間を振り返った。
このほど米TV Insiderのインタビューに応じたハリーとヒシャムはこれまでの10シーズンを回顧し、『ブラックリスト』に参加する喜びや、シリーズに影響を与えた共演者について語った。
シーズン1から作品を支えてきたキャストたち
シーズン1から参加した二人は、主演のジェームズ・スペイダー(レイモンド・“レッド”・レディントン役)と共にシリーズのスタートからゴールまでを見届けたわけだが、この展開はヒシャムにとっては予想外のことだったという。
「ハリー・レニックスはここでは言わばベテランだったが、私は新人のようなもので、最初の頃は台本すらなかった。だから予想外だったよ。10年間も続けられたことはありがたいことで、恐れ多いことだね」と、ヒシャムは長い時間をかけて1つのキャラクターを作り上げることができたことへの感謝の気持ちを述べた。
続けて、ハリーも「私も感謝という言葉を使いたい。218話もの話数を持つことはテレビ史の中でも貴重なこと。ヒシャムは私をベテランだと言ったが、10年も経てば彼もベテランだ(笑)」と長く作品を続けられたことへの謝意を表し、大統領選挙や戦争、パンデミックなど、世の中で起きた様々な出来事を役とともに体験したことは役者として大きな経験だったと語った。
ちなみに、これまで視聴者の間ではレッドの正体についてさまざまな考察が飛び交っていたが、彼の側にいたデンベは真実を知っていたのか?という疑問について、ヒシャムは「そうだと思う」と回答。「(噂されていた)すべての陰謀はあり得ない話ではない」と続け、明言を避けてきたからこそ様々な可能性に視聴者が魅了されてきたのだろうと言及した。
最も印象に残っている共演者は?
二人は10シーズンの間で多くのゲストとの出会いと別れを経験したが、特に影響力があった共演者について聞かれると、ハリーはクラーク・ミドルトン(グレン・カーター役)の名前を挙げた。クラークが演じたグレンはレッドへの情報提供者の一人であり、有力な情報を共有してくれていた存在だったが、クラークは2020年にウエストナイル熱により逝去。ハリーは「彼は私たちの仲間。多くのエピソードをともにし、様々な場所で広報活動に参加した。素晴らしい俳優であり、素晴らしいキャラクターであり、素晴らしい脚本家であり、素晴らしい人だった」と彼の偉大さを伝えた。
一方でヒシャムは、かつてレッドの右腕だったミスター・キャプラン(ケイト)役のスーザン・ブロンマートとの関わりについて言及。「彼女はデンベのような経験をした。追放され、敵対し、悪役になり…私には悩ましい状況だった。スーザンは優しい人間であり、素晴らしい女優だからこそ、彼女が去る姿は役としても私個人としても影響を受けた」とし、現場では何度も会話を重ねていたことも明かした。
『ブラックリスト』ファイナルシーズンは、海外ドラマ専門チャンネル「スーパー!ドラマ TV #海外ドラマ☆エンタメ」にて7月25日(火)22:00より独占日本初放送となる。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『ブラックリスト ファイナル・シーズン』 2023年7月25日(火)22:00より独占日本初放送決定! © 2022, 2023 Sony Pictures Television, Inc. and Open 4 Business Productions LLC. All Rights Reserved.