イギリスで最後に絞首刑に処された女性のドラマが、英ITVで制作されることになった。米Deadlineが報じている。
恋人を撃ち殺して絞首刑に…
1964年を最後に死刑になった者がおらず、現在は死刑そのものが廃止されているイギリス。同国で1955年に絞首刑となった最後の女性がルース・エリスだ。ナイトクラブでホステスとして働いていたエリスは、数年前から交際していた年下の相手デヴィッド・ブレイクリーを射殺した罪で28歳の時に死刑となった。
ITVでは4話構成のドラマを制作。その『Ruth(原題)』でエリスを演じるのは、『ボヘミアン・ラプソディ』のメアリー役や『なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか?』のフランキー役で知られるルーシー・ボーイントン。連続殺人鬼デニス・“デス”・ニルセンを主人公にした実録ドラマ『デス』のケリー・ジョーンズが脚本を手掛ける。メガホンを取るのは、『刑事マシュー・ヴェン 哀惜のうなり』でもジョーンズと組んだリー・ヘイヴン・ジョーンズだ。
同作では2つの時系列が展開。そのうち一つでエリスがロンドンの上流階級に足を踏み入れるも最終的に転落していく様を、もう一つでは彼女の弁護士がこれまで何十年にわたって隠されてきた事件の真相を解きほぐしていくという。
エリスが決して恵まれた家庭環境ではなかったこと、殺されたブレイクリーがもともと名門学校に通うような生まれであったこと、二人が同棲中も互いに別の相手とも会うような状況だったことなどもあってか、エリスの物語はこれまで何度も映像化されてきた。1980年にはITVが女性の殺人者をテーマにしたドラマシリーズの一編でエリスの事件を取り上げている。1984年の映画『ダンス・ウィズ・ア・ストレンジャー』ではミランダ・リチャードソン(『クライング・ゲーム』)がエリスを演じた。さらには舞台劇やオペラの題材としても使われている。
そして2023年6月の制作発表からおよそ8ヵ月が経ったこの度、同作のファーストルック画像が到着。ルーシーがエリスとして、赤いドレスと赤い唇、ネイルの姿で煙草を吹かす様が公開されている。また、作品のタイトルは当初報じられていた『Ruth』から『A Cruel Love: The Ruth Ellis Story(原題)』へと変更された。英国でのリリース日なども分かり次第お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)
Lucy Boynton Headlines ITV Series 'Ruth' About The Last Woman To Hang In The UK https://t.co/EqGOG0Ro4D pic.twitter.com/4Tbfeu6C4O
— Deadline Hollywood (@DEADLINE) June 13, 2023
The captivating #LucyBoynton stars in intoxicating new drama, A Cruel Love: The Ruth Ellis Story.
Set in 1955 in the glamorous world of London clubland, this series exposes the timeless British obsessions of class, sex and death. Coming soon to #ITV and #ITVX. pic.twitter.com/axSyQPdxtT
— ITV (@ITV) February 19, 2024
参考元:米Deadline①、米Deadline②