ナオミ・オルダーマンによる同名小説をドラマ化した『パワー』は、世界各地を舞台に突如として人を感電させる力“EOD”を得た10代の少女たちを描くシリーズ。好評を博している本作は現時点でシーズン2への更新が未定だが、製作が決定した場合はどんな物語が展開されるのだろうか?
Amazon『パワー』シーズン1、最終回を迎える
『パワー』はシアトルやロンドン、ナイジェリアや東欧に至るまで、EODの能力を得た10代の少女たちが経験する葛藤や覚醒、解放や変貌をはじめ、ジェンダーギャップや社会の権力構造が生み出す歪みなど、今もなお現代に根付く問題も数多く取り上げられているシリーズ。
シーズン1のファイナルとなる第9話では新たな世界秩序が生まれ、思いもよらぬ同盟が築かれたことで新しい指導者が誕生。パワーを懸けた戦争が幕を開け、最終話は原作の途中に当たる箇所で終わっているため、シリーズが更新されればシーズン2で描かれるべきプロットの素材は十分に残されている。
シーズン2では、娘からEODを移してもらったシアトルのマーゴット・クレアリー=ロペス市長(トニ・コレット)が、特殊パワーを得た女性たちを押さえつけようとするダニエル・ダンドン知事(ジョシュ・チャールズ)と交わした激しい口論のその後と、マーゴットの行動が彼女自身とEODを使える人々にもたらす結果が描かれる可能性が高そうだ。
また、モルドバ共和国大統領の妻であるタチアナ・モスカレヴ(ズリンカ・ツヴィテシッチ)がモルドバ軍を倒し、ベッサパラという家母長制の新国を建国した後の物語も語られるべきだろう。
シーズン1では答えが出ていない展開が多く残されているため、シーズン2へ更新されることを期待したい。なお、マーゴット役のトニ・コレットをはじめ、彼女の夫ロブ・ロペス役を演じるジョン・レグイザモも続投の意思を見せている。
『パワー』シーズン1はAmazon Prime Videoにて配信中。(海外ドラマNAVI)
Photo:Amazon Original 『パワー』©Amazon Studios