『ストレンジャー・シングス』今年のエミー賞でノミネート資格がある俳優は一人だけ!?

6月15日から本年度のノミネート作品を選出するための投票が始まるエミー賞の中でも特に注目を集める演技部門。『ストレンジャー・シングス 未知の世界』シーズン4では多くのキャストが見事な演技を披露していただけに、エミー賞での受賞の行方に熱い視線が集まるが、ノミネート資格を満たしている俳優はたった一人だと米Varietyが伝えている。

2部構成により今年対象となるのは2話だけに…

2016年の配信開始以来、社会現象を巻き起こすほど世界中で大ヒットしているNetflix オリジナルシリーズ『ストレンジャー・シングス』。1980年代を舞台にした同作は昨年シーズン4が配信され、新たなキャラクターも加わったほか見応えも増してさらにファンを魅了。他作品とは比較にならないほど圧倒的な視聴記録を叩き出し、人気作としての地位を確固たるものにした。

これまで12個のエミー賞を獲得してきた同作は今年も対象となっているが、エミー賞が定める規定によりキャストのほとんどはエントリー対象にならないという。

2022年6月1日に、エミー賞を主催するテレビ芸術科学アカデミーは“ハングオーバー・エピソード・ルール”という規定を撤廃。これは5月31日の資格締め切り日以降、エミー賞候補を決める投票提出前の期間に、第1話が解禁された作品もエントリーすることができる規定だった。

『ストレンジャー・シングス』シーズン4は2部構成で、全7話から成る前編は2022年5月27日に配信開始。エミー賞で13ノミネートを果たし、うち5つで受賞した。

同年7月1日に残り2話から成るシーズン後編が配信されたが、新規定の元ではこれらは話数が少なすぎるために“孤児”エピソードと見なされ、作品賞部門のみならず、過去にはイレブン役のミリー・ボビー・ブラウンやジム・ホッパー役のデヴィッド・ハーバーがノミネートされてきた俳優部門にも今年はエントリーすることができないのだという。

結果、演技賞の対象になるキャストはビリー役のデイカー・モンゴメリーのみという結果に。デイカーがエントリーすることになるのはゲスト俳優部門。ゲスト俳優としてノミネート資格を満たすためには、シリーズの50%以上のエピソードに出演してはいけないという規定があるが、デイカー演じるビリーが登場したのはシーズン4の第4話と第9話のみのためエントリー可能ということだ。

こうした規定の変更を受けて、Netflixと製作陣は最終話に集中する方針に転換。前述したデイカーのゲスト俳優部門をはじめ、監督部門と脚本部門にクリエイターのダファー兄弟が名を連ねるなど、12部門でエントリーしている。

この中から一体いくつの部門がノミネーション作品として選ばれるのだろうか? 6月15日からの投票の行方を見守りたい。(海外ドラマNAVI)

参考元:米Variety

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Photo:Netflixシリーズ『ストレンジャー・シングス 未知の世界』