『ゲーム・オブ・スローンズ』原作者、ドラマ版「ダンクとエッグの物語」のタイトルを変更したい理由とは?

大人気ドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の原作者であるジョージ・R・R・マーティンが、先日正式に製作が発表された中編小説「ダンクとエッグの物語(原題:Tales of Dunk and Egg)」のドラマ版について、小説の原題とはタイトルが大きく変更される可能性を示唆し、その理由を明かしている。

タイトルに“騎士”という言葉を

『ゲーム・オブ・スローンズ』の約100年前が舞台となるドラマ版「ダンクとエッグの物語」は、若くてナイーブだが勇敢な騎士、サー・ダンカン・ザ・トールとその小柄な従者、エッグの冒険が描かれる

ドラマ版のタイトルは『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight』として報じられているが、現時点ではあくまで仮題であり、正式なタイトルは未定のようだ。マーティンは、ドラマ版のタイトルを小説とは大きく違ったものにしたいと思っている理由を、自身のブログにて以下のように綴っている。

「仮題は、『A Knight of the Seven Kingdoms: The Hedge Knight』です。 それが最終的なタイトルになるかどうか、明確なことは言えません…。ただ、『Tales of Dunk&Egg(ダンクとエッグの物語)』とか『The Adventures of Dunk&Egg(ダンクとエッグの冒険)』とか『Dunk&Egg(ダンクとエッグ)』など、その辺りのタイトルにはならないでしょう。私はダンクとエッグが大好きだし、ファンが私の小説を「ダンクとエッグの物語」と呼んでいることも知っていますが、この物語を知らない人たちが何百万人もいますから、その人たちが興味をそそられるタイトルにしなければなりません。キャラクターについて知らなければ、『Dunk&Egg』ではシットコムのような響きです。『ラバーン&シャーリー』や『Abbott&Costello(原題)』、『ビーバス&バットヘッド』とかね。だからダメなんです。私たちは、タイトルに“騎士”という言葉を望んでいます。これらの物語の中心となるテーマは騎士団や騎士道ですから」と説明している。


ちなみに、マーティンが言及した『ラバーン&シャーリー』は1976年より8シーズンわたって放送されたシットコムで、『Abbott&Costello』は1967年より2シーズンにわたって製作されたアニメ番組。『ビーバス&バットヘッド』は、米MTVにて8シーズンにわたってオンエアされた人気アニメ番組だ。

複数のスピンオフ企画が進行中

なお、『ゲーム・オブ・スローンズ』のスピンオフはドラマ版「ダンクとエッグの物語」のほか、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』のコーリス・ヴェラリオンを描く『The Sea Snake(原題)』、ドーンの創設者であるナイメリア姫を描く『10,000 Ships(原題)』、ジョン・スノウを主人公にしたシリーズなどがある。また、先日エイゴン・ターガリエンを主人公にした新スピンオフ企画が浮上したばかりだ。

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Photo:ジョージ・R・R・マーティン公式Twitter(@GRRMspeaking)より