英国大使に任命されたエリート外交官を主人公に描くNetflix(ネトフリ)の新作ドラマ『ザ・ディプロマット』は、人気スパイドラマ『HOMELAND』と『ジ・アメリカンズ』からインスピレーションを受けたと、クリエイターが明かしている。
Netflix『ザ・ディプロマット』主演はケリー・ラッセル
Netflixにて配信中の『ザ・ディプロマット』の主人公は、国際情勢が危機的な局面を迎える中、新たに英国大使に任命されたエリート外交官のケイト・ワイラー。要職をこなす責任と、政界のスターである夫との結婚生活を両立させようと葛藤する彼女の姿が描かれる。ケイト役を演じるのは、1970~80年代を舞台に、米国に潜入したロシア人のスパイ夫婦を描く『ジ・アメリカンズ』に主演したケリー・ラッセルだ。
『ザ・ディプロマット』クリエイターが明かす、インスピレーションの源
米TV Insiderのインタビューに応じたショーランナー・クリエイターのデボラ・カーンは、本作の製作にあたり、自身が脚本・製作総指揮で参加した『HOMELAND』に取り組んだ際、外交政策や諜報の専門家と会ったことを思い出したとのこと。 それが『ザ・ディプロマット』のインスピレーションの源になり、その『HOMELAND』とケリー主演の『ジ・アメリカンズ』の緊張感に、国家間の外交に付きものとなる不条理さを融合させたという。
『ザ・ディプロマット』内で、危機管理に慣れているケイトは、アフガニスタンの米国外交団を再建することになり、新しい職務は形式的なものになると考えていたが、ペルシャ湾で英国船が爆破された後にロンドンに到着した彼女は、「3つの大陸で繰り広げられる激しい争いを切り抜けなければならなくなる」とカーンは明かす。
またカーンは、ケイトの夫ハルについて、華やかで慕われている元大使だが、“後部座席に座る”ことに慣れていないと表現。「夫婦の良いところを引き出せないのです。彼らはパートナーであり、ライバルでもあるからです」と、キャラクターを分析している。
『ザ・ディプロマット』その他のキャスト陣も豪華
夫ハル役を演じるのは、『高い城の男』で4シーズンにわたりジョン・スミス役を演じたルーファス・シーウェル。『007』シリーズのロリー・キニア、『シカゴ・メッド』のイシドール・レイサム役で知られるアトー・エッサンドー、デヴィッド・ジャーシー(『カーニバル・ロウ』)、アリ・アン(『ビリオンズ』)らもキャストに名を連ねる。
『ザ・ディプロマット』シーズン2は、Netflixにて10月31日(木)より独占配信スタート。(海外ドラマNAVI)
Photo:『ザ・ディプロマット』Netflix © 2023