SF映画『ガタカ』、『HOMELAND』製作総指揮によってドラマシリーズ化

1997年のSF映画『ガタカ』のドラマシリーズ化プロジェクトが米SHOWTIMEで進んでいることが明らかになった。米Varietyが報じている。

ドラマ版の企画はこれで二度目

シリーズの正確なプロットの詳細はまだ伏せられているが、情報筋によると、『HOMELAND』の製作総指揮で知られるアレックス・ガンサがショーランナー兼製作総指揮を務める予定で、ガンサのパートナーのハワード・ゴードン(『24 TWENTY FOUR』)とクレイグ・ボーテン(『セルジオ:世界を救うために戦った男』)も製作総指揮として名を連ねている。

実は『ガタカ』のシリーズ化が試みられたのは今回が初めてではない。2009年には、ソニー・ピクチャーズ・テレビジョンが本作をベースとした警察ドラマ版を製作していると報じられたが、結局その企画は頓挫。

映画『ガタカ』とは?

オリジナル映画の『ガタカ』は1997年に公開され、アンドリュー・ニコル(『トゥルーマン・ショー』)が脚本と監督を担当。本作での共演をきっかけに結婚することになったイーサン・ホーク(『ムーンナイト』)とユマ・サーマン(『サスピション』)が主演を務めていた(イーサンの浮気が原因で離婚済み)。

そのほかには、ジュード・ロウ(『ファンタスティック・ビースト』シリーズ)、アラン・アーキン(『コミンスキー・メソッド』)、ローレン・ディーン(『アド・アストラ』)、アーネスト・ボーグナイン(『RED/レッド』)、ゴア・ヴィダル(『精神科医ヘンリー・カーターの憂欝』)、ザンダー・バークレイ(『ウォーキング・デッド』)らが出演。

遺伝子工学が発展した近未来が舞台。遺伝子の優劣においてのみ人間の才能を判断していた社会では、新生児は受精段階において遺伝子操作を行われていた。遺伝子操作をされることなく生まれてきた「不適正者」のヴィンセント(イーサン)は、その生まれのせいで寿命も短く宇宙飛行士になるという夢をあきらめざるを得なかった。大人になったヴィンセントは、その夢を叶えるために違法な生体偽装をして「適正者」の元水泳選手ジェローム(ジュード)になりすました生活をはじめるが…というあらすじ。

公開後、商業的には成功せず、3600万ドルの予算に対して1250万ドルの興行収入にとどまった。しかし、アカデミー賞の美術賞などにノミネートされ、今ではカルト的な人気を博している。

今後もシリーズ版についての情報が入り次第お伝えしていきたい。(海外ドラマNAVI)

Photo:ユマ・サーマン&イーサン・ホーク© Paul J Froggatt/FAMOUS