『ブラックリスト』ジェームズ・スペイダーが語る、今番組を終えるべき理由とは?

米NBCの大型犯罪アクションドラマ『ブラックリスト』が現行のシーズン10をもって終了することが決定したが、レイモンド・“レッド”・レディントン役で主演するジェームズ・スペイダーが、「今番組を終えるべき理由」を語っている。

本シリーズはシーズン8をもって、主人公の一人であるエリザベス・“リズ”・キーン役のメーガン・ブーンとクリエイターのジョン・ボーケンキャンプが降板したことにより、大きな転機を迎えた。その当時はシリーズの突然の打ち切りも懸念されたものの、中途半端に終わることなく、きちんとしたエンディングを迎えられる運びとなった。

『ブラックリスト』はパラダイムが明確ではない?

NBCのインタビューにて、シーズン10が番組の適切な終止点だと思うかどうか質問されたジェームズが、「今年以降も番組が続いたら、全く違うものに変わってしまうと思います」と回答。

「この番組で良かったと思うことは、番組のパラダイム(規範となる物の見方や捉え方)が、それほど明確でなかったことです。トーン的にもエピソードごとに大きく変化しているし、番組自体も面白い方向へ進んできたと思います。ですが、この番組がもっと先へ進んだら、僕でもよく理解できないものになってしまうのではないかと思うんです」と述べ、シーズン10が番組を終える潮時だと語った。

レッドの正体は明らかになるのか

これまでに番組では、レッドの正体について何度もヒントが与えられ、視聴者の間で予想合戦が繰り広げられたが、現時点でも謎のままだ。その答えがファイナルで明かされるのかどうか、米TV Lineの取材にてショーランナーのジョン・アイゼンドレイスがコメントしている。

「彼の正体を正確に知ることが出来るかどうかは、僕次第ですね。それが僕の答えです。最後に答えが分からなかったら、誰かが僕の意見を却下したということです」と冗談を交えながら答えていた。最終章で、ついにレッドの正体が明かされることを期待しよう。

『ブラックリスト』のファイナルとなるシーズン10は、米NBCにて毎週日曜日に放送中。日本では、Netflixにてシーズン1~8、U-NEXTにてシーズン9が配信中。(海外ドラマNAVI)

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