Netflixがアカウント共有の防止策を正式に始動することについて、加入者から新ルールについて不満の声が上がっているようだ。
Netflix、取り締まりの強化へ
以前より、パスワードの共有を容認しないことを発表していたNetflix。最近、ヘルプセンターの「アカウントの共有」に関するページを更新し、新しいポリシー追加した。以前のように契約者が複数のデバイスを使用することは可能なものの、それが同じ世帯のものであることの確認が細かくなされるようだ。
日本サイトでも、「お客様と一緒にお住まいでない方がNetflixを視聴するには、ご自分のアカウントが必要になります」と明記されている。契約者世帯以外のデバイスでアカウントへのログインが行われ、その視聴が続いている場合は、認証コードでのデバイス使用の確認や、世帯の切り替えを求められることもあるとのこと。
その他にも、「旅行中、または別の場所でのNetflixのご利用」、「Netflixによる、同一世帯内で使われているデバイスの検出方法」、「同時に視聴可能なユーザーの人数」など、項目別に細かく説明が記載されている。
アカウント共有に約400円の追加料金?!
そもそも、Netflixは以前から同一世帯でないユーザー同士のアカウント共有を禁止してはいたものの、2台以上の同時視聴に対応しているプランでは、家族や友人同士でパスワードを共有するなど、いわゆる“タダ乗り”の事例も少なくなかった。
そうした現状の取り締まりのため、同社はすでに南米のいくつかの国々を対象にテストを進めていた。世帯外のユーザーとアカウントを共有する場合は、2.99ドル(現為替で約385円)の追加料金を支払うという施策で、ある一定の成果が得られることも確認済みだという。この追加料金システムの導入について、日本でも同様に実施されるのかや、その場合の価格設定なども、現時点では明らかになっていない。
Netflixは、2022年前半に2四半期連続で会員減少となったことを受け、収益回復の対策としてアカウント共有の取り締まりを進めてきた。しかし加入者からは、アカウント共有の取り締まりにより、多くのユーザーが海賊版サイトへ流れる可能性の指摘や、反消費者的だと非難する声が上がっている。
明暗はいかに…?
Netflixは配信サービスのパイオニア的存在として君臨してきたが、ここ近年はディズニープラスや米HBO Max、Apple TV+などの競合が次々に台頭しているため、アカウント共有の取り締まりが原因で苦戦を強いられることも考えられそうだ。
参照元:米ScreenRant
(海外ドラマNAVI)