2022年、打ち切られるべきではなかった10作品

2022年も数多くのドラマシリーズがリリースされ、数多くの作品が消えていった。そんな中から米TV Lineが、企業合併などの理由で打ち切られたり、長い目で見れば多くの視聴者を獲得できたであろう、TV番組&ドラマ10本を取り上げているので紹介する。

『思うままの世界』(Amazon Prime Video)

2022年10月20日にキャンセル

『THE PATH/ザ・パス』や『Away -遠く離れて-』などで製作総指揮を担ったジェイソン・ケイティムズがクリエイターを務めるシリーズ。ケイティムズの経験を基にしたストーリーが感情的なインパクトを与え、脚本の出来とキャストの演技が際立っていた作品だったがキャンセルに。Amazonの力をもってすれば、この秀作が最終的に賞レースで評価を得ることが出来たのではないかとTV Lineは見ている。

『ベビー・シッターズ・クラブ』(Netflix)

2022年3月11日にシーズン2をもってキャンセル


若手キャストと、スマートかつ感動的な脚本が完璧に揃ったシーズン2は非常にパワフルで、ティーンエイジャーとその家族にとっても必見のシリーズとなったが、キャンセルが決定した。

『Batgirl(原題)』(米HBO Max)

2022年8月2日にリリースされないままキャンセル


HBO Max向けに製作されたDC映画の本作は、ワーナー・ブラザースとディスカバリーの合併により、損切りの形でお蔵入りとなってしまった作品。撮影が終了し、ほぼポストプロダクションも完了していたにもかかわらず、スタジオが劇場公開映画に注力していく今後の方向性に合致しないとの理由で、本作は税金の償却に使えるようキャンセルされた。

『Full Frontal With Samantha Bee(原題)』(米TBS)

2022年7月25日にシーズン7をもってキャンセル


サマンサ・ビーは深夜のコメディ界で三人しかいない女性ホストの一人であるにもかかわらず、7シーズン続いた番組が打ち切られてしまった。

『ジェントルマン・ジャック 紳士と呼ばれたレディ』(米HBO・英BBC)

2022年7月7日にシーズン2をもってキャンセル


米HBOと英BBCの共同制作によるシリーズ。根強いファンはシーズン2の放送を3年以上にわたって待ち続けたが、シーズン2最終話のリリースから数週間後に、この進歩的な時代劇のキャンセルを知ることになった。ジャックの失恋はファンから大きな反響があり、このシリーズの打ち切りがどれほど惜しまれるかを物語っていると言えるだろう。

『レガシーズ』(米CW)

2022年5月12日にシーズン4をもってキャンセル

『ヴァンパイア・ダイアリーズ』から始まり、『オリジナルズ』へ続くフランチャイズから誕生した本シリーズが、CWで13年間にわたって放送されたユニバースに終止符を打つことになった。米企業NexstarによるCWの買収がなければ、サルバトーレ校で繰り広げられる物語が続いていた可能性があり、そう考えるとフランチャイズの終了が残念だ。

『レジェンド・オブ・トゥモロー』(米CW)

2022年4月29日にシーズン7をもってキャンセル

『レガシーズ』同様、NexstarのCW買収がなければ、この長寿DCドラマシリーズもシーズン8へ更新されていたのではないだろうか。TV Lineは、この人気シリーズには継続の価値があったはずだと見ている。

『Maggie(原題)』(米Hulu)

2022年9月9日にキャンセル


米Huluが精力的に宣伝を行なっていれば、同プラットフォーム製作による『パパと恋に落ちるまで』に並び、人気ロマンチック・コメディドラマシリーズに成長していた可能性があったかもしれない。

『ペーパーガールズ』(Amazon Prime Video)

2022年9月9日にキャンセル

女性が主人公となるSFドラマシリーズという、まだ、それほど評価されていないジャンルにおいて期待できるデビューを飾ったが、打ち切りの憂き目に合ってしまった。

『Saved by the Bell(原題)』(米Peacock)

2022年5月4日にキャンセル


本家シリーズのリブート版となる本作はオリジナルキャストが再集結し 心温まるノスタルジーが生まれたが打ち切りに。 TV Lineは、「新しく参加したスタッフは精悦が揃い、(Netflixのコメディドラマ『グレート・ニュース』でクリエイターを務めた)トレーシー・ウィグフィールドの脚本が冴え 、主要キャラクターであるジェシー&スレーターの恋の再燃の可能性に期待が高まっていたのに残念だ」と称している。
(海外ドラマNAVI)

Photo:『思うままの世界』©AmazonStudios/『レガシーズ』©Warner Bros. Entertainment Inc./『レジェンド・オブ・トゥモロー』DC'S LEGENDS OF TOMORROW and all related pre-existing characters and elements TM and © DC Comics. DC's Legends of Tomorrow series and all related new characters and elements TM and © Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved./『ペーパーガールズ』©AmazonStudios