『X-MEN』シリーズのプロフェッサーXことチャールズ・エグゼビア役などで知られるジェームズ・マカヴォイ。先月「東京コミックコンベンション2022」のため来日を果たした彼が、アスリエル卿役で出演しているドラマ『ダーク・マテリアル』のシーズン3について語った。米Entertainment Weeklyが報じている。
アスリエル卿、リーダーとして覚醒!
『ダーク・マテリアルズ』は、英国人作家フィリップ・プルマンによるベストセラー小説「ライラの冒険」三部作を下敷きにした壮大なファンタジー。"ダイモン"と呼ばれる言葉を話す守護霊たちが存在するパラレルワールドで孤児の少女ライラの冒険を描いている。シーズン1で数話、シーズン2に至ってはほぼ出番のなかったアスリエル卿だが、米国で12月5日(月)より始まったファイナルのシーズン3では、これから起こる物語において重要な存在になるという。ジェームズが以下のように語った。
「彼は主人公ではないけど、間違いなく鍵となるキャラクターだ。いろいろなことをやろうとしている。彼は自由のために闘うファイターであり、反逆者でもある。科学者とエンジニアという要素もちゃんと残されているけど、シーズン3ではこれまでよりもっと戦闘的で兵士のようになっているよ。彼にはもともと軍人の雰囲気があったけど、今度の彼はリーダーとしての部分が全開になっているんだ」
#HisDarkMaterials season 3 will expand role of James McAvoy's Asriel from bookhttps://t.co/daLFqCxkfs pic.twitter.com/3afn0XxBtG
— Radio Times (@RadioTimes) August 26, 2022
シーズン1は三部作となる小説の第1巻「黄金の羅針盤」を中心に描かれ、シーズン2は第2巻「神秘の短剣」がメインになっていた。そして来たるシーズン3では第3巻「琥珀の望遠鏡」が元になる。出演者は、主人公ライラ役のダフネ・キーン(『LOGAN/ローガン』)をはじめ、ウィル役のアミール・ウィルソン(『王への手紙』)、コールター夫人役のルース・ウィルソン(『アフェア 情事の行方』)、メアリー役のシモーヌ・カービー(『The One: 導かれた糸』)、ダフネの実の父でありマクフェイル院長役のウィル・キーン(『ウルフ・ホール』)、ルタ・スカジ役のジェイド・アヌーカ(『トラウマ:心的外傷』)、リー・スコーズビー役のリン=マヌエル・ミランダ(『メリー・ポピンズ リターンズ』)、ジョン・パリー役のアンドリュー・スコット(『SHERLOCK/シャーロック』)など。また、オグンウェ司令官役のアドウェール・アキノエ=アグバエ(『LOST』)、反逆の天使バルサモス役のコブナ・ホルドブルック=スミス(『レッド・エレクション』)とバルク役のサイモン・ハリソン(『刑事モース ~オックスフォード事件簿~』)、ザファニア役のチポ・チャン(『アブセンシア ~FBIの疑心~』)らが新たに登場する。
製作総指揮者ジェーン・トランターと脚本家ジャック・ソーンの当初の計画では、アスリエル卿に焦点を当てたエピソード――彼がシリーズの冒頭でライラを学校に預けて以来、何をしていたのかを描く――をシーズン2に盛り込む予定だった。だが新型コロナウイルスの影響で予定通りに行かず、シーズンはそもそもシーズン1と同じく全8話で予定されていたが、一話減って全7話に変更された。ジェームズはシーズン3ではその内容を再検討する機会がなかったと認めているが、それでもアスリエル卿に関してこれまで語られていなかった部分は多少でも明らかになるだろう。ジェームズはまたこのようにも述べている。
「彼にはちょっとした救世主コンプレックスがあるんだ。自分こそが救い主であり、すべては自分のためだという思いに最後の瞬間までとらわれている。彼についての認識として突然で衝撃的ではあるものの、同時にとても奥の深いものだった。彼の計画は実は無私のものだと思う。彼はエゴの塊だが、やろうとしていることは疑う余地もなく正しいことなんだ」
シーズン1は「かなり壮大に感じた」と話すジェームズだが、シーズン3の世界観はより広く感じられるという。アスリエル卿は天使、魔法使い、人間、そしてこれまで登場していなかった新種、蝶やトンボに乗るティンカーベルサイズの人間のようなガリベスピアンなどとともに軍隊を作ることになる。「彼らはまったく新しい状況にいる。ドラマとして盛り込もうとするとてんてこまいになるくらい凄い作品だよ」とジェームズが話すように、ファイナルシーズンはこれまで以上に濃厚な内容が期待できそうだ。
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