『ウォーキング・デッド』ショーランナー、ゾンビの変異体が持つ可能性を語る

ついに、米AMCの人気ドラマ『ウォーキング・デッド』シーズン11の最終話が放送され、2010年に始まったサーガに幕が下ろされた。ショーランナーを務めるアンジェラ・カンが、ファイナルシーズンの終盤ではゾンビのバリエーションに焦点を絞ったと明かしている。

これまで登場しなかったタイプのゾンビ

シーズン11のPart3では、木に登れたり、武器を手に取って使えたり出来るウォーカーなど、これまで登場しなかったタイプのゾンビがフィーチャーされている。米TV Lineのインタビューで、これらの新種のウォーカーが待機中のスピンオフシリーズにも登場するのかどうか質問され、カンが「その点については具体的なことは言えないんだ」と回答。そう言いながらも、本家シリーズでウォーカーのバリエーションを模索したかったと、こう説明している。

「そのひとつが、すでに登場している“潜伏者(ラーカー)”だ。例えば、ミショーンがペットとしてウォーカーを飼い慣らしていたように、(新種について)一定のルールを検討することも出来るだろうね。これは過去に登場したウォーカーの変異体で、登ったり物を拾ったりできるウォーカーなんだ」

さらにカンは、本家シリーズに登場した変異体のウォーカーがもたらす脅威を、将来的にフランチャイズで増大させる可能性にも言及している。

「私たちは、(バリエーションを)ウォーカーの群れに入れたらどうなるかを見たかったんだ。チームは、『ウォーキング・デッド:ワールド・ビヨンド』も観た視聴者のために、間違いなく(可能性の)ドアを変異体に開けているよ。 あのシリーズの最後には、物事が全て同じ一つの場所で同じように展開するわけではないことを示唆する、ちょっとした何かがあった。(シリーズの)ユニバースに迷惑をかけずに言えるのは、これだけだと思うよ(笑)これはむしろ、フランチャイズのチーフ・コンテンツオ・フィサーであるスコット・ギンプルへの質問だね」

ユニバースが拡大…?

ついに『ウォーキング・デッド』は、12年間に及ぶ壮大な歴史に終止符を打ったが、ダリル(ノーマン・リーダス)を主人公に描くスピンオフドラマ、アンソロジーシリーズの『Tales of the Walking Dead(原題)』、マギー(ローレン・コーマン)とニーガン(ジェフリー・ディーン・モーガン)が中心となるリミテッドシリーズ『The Walking Dead: Dead City(原題)』が待機中。今後もユニバースの拡大が期待されている。果たして、これらのシリーズにウォーカーの新たな変異体が登場するだろうか。

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Photo:『ウォーキング・デッド』© 2022 AMC Film Holdings LLC. All rights reserved.