『アウトランダー』サム・ヒューアン、「不適切なシーン」でクリエイターに裏切られた心境を明かす

米Starzによる大河ファンタジー・ロマンスドラマ『アウトランダー』にジェイミー・フレイザー役で主演するサム・ヒューアンが、「不適切なシーン」でクリエイターに裏切られた心境を明かしている。米TV Insiderが報じた。（※本記事は、シーズン1の展開に関する情報が含まれます）

サム・ヒューアンが『アウトランダー』共演者と故郷スコットランドを食べ歩く番組がスタート！

全世界で販売部数2500万部を突破したダイアナ・ガバルドンのベストセラー小説を原作とした米Starzのファンタジー・ロマンス巨編『アウトランダー』への出演で知られるサム・ヒューアン（ジェイミー・フレイザー役）とグレアム・マクタヴィッシュ（バック・マッケンジー役）が、同局で新しい旅番組をスタートさせた...

反発し、かなり議論に

サムは、回顧録「Waypoints: My Scottish Journey（原題）」にて、『アウトランダー』シーズン1で起きた撮影中の出来事を振り返っている。それは、サム演じるジェイミーがジャック・ランドル（トビアス・メンジース）から性的暴行を受けるシーンで、サムの局部が真正面から撮影された不要なカットがあったとのだという。その場面では、サムの局部がシーンを効果的にする訳ではなかったため、サムは番組のクリエイターに裏切られたような気持ちになったと、こう綴っている。

「裸になることで、ジェイミーがあの城の地下牢で受ける罰や服従、屈辱の恐怖が増すとは感じなかった。僕はヌードになることにより、自分のキャラクターに起きた恐ろしい体験が性的なものになってしまうとの理由で反発し、かなり議論になった。クリエイティブ面に関する会話は、すべての作品で起こることだ。良い芸術は真実を問うことによって作られ、僕たちはすべての真実を正しい形で実現したいと思っている」

局部のシーンは不要

最終的に問題のシーンはエピソードから完全にカットされたが、この出来事についてサムは、「今なら違った扱いになっていただろう」とも述べている。「時代は変わった。局部のシーンは不要だし、クリエイティブチームに対する僕の信頼は少し裏切られた。登場人物が経験することを想像するために、不要な物を見る必要はない。想像力の方がずっとパワフルだから」

『アウトランダー』では、過去シーズンで描かれた性暴力のシーンが物議を醸したことがある。そういった反響や、出演キャストが安全な環境で演技に集中できるよう、シーズン6よりセックスシーンなどを指導するインティマシー・コーディネーターが起用されている。

『アウトランダー』シーズン7の放送開始日は未定。シーズン1～6はU-NEXT、Huluで配信中。（海外ドラマNAVI）