『ゲーム・オブ・スローンズ』メイジー・ウィリアムズ、「アリアの描かれ方に腹を立てた」

米HBOの大ヒット大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』で8シーズンにわたりアリア・スターク役を演じたメイジー・ウィリアムズが、そのキャラクター像に腹を立てたことがあったと明かしている。(※本記事は、シーズン8の展開に関する情報が含まれます)

自分を表現できなかった

シーズン1のアリアは表情にあどけなさが残るやんちゃな少女で、姉のサンサとは違い、“女性はこうあるべき”という社会的な規範を拒み、女性としての作法などを学ぶ代わりに剣術の修得に勤しんでいた。最終的にアリアは、城を追われて逃亡生活を余儀なくされた時、迫害から逃れるために少年として姿を偽っている。

そのキャラクター描写が、アリアの同性愛嗜好を示唆していたにもかかわらず、シーズン8ではロバート・バラシオンの落とし子であるジェンドリーとアリアが肉体関係を結ぶ意外な展開に。英GQのインタビューによると、視聴者と同様に、メイジーはアリアが同性愛者だと信じていたのだという。ところが、ジェンドリーと男女の関係になって非常に驚き、メイジーは、「キャラクター像から外れているように思えた」と当時の心境を回顧。また、「自分が女性へと成長を始めた時に、私はアリアに腹を立てたの。なぜなら、私がなりつつある自分を表現できなかったから。そして、世界が称える私の一部分と(アリアの描写と)一致していなかったから、自分の体にも腹が立ったの」とも述べている。

真に感じることが出来た

また、配信サービスTwitch streamの取材でメイジーは、ファンと批評家からバッシングの対象となったシーズン8にも言及。「間違いなく最後は落ちていたけど、シリーズは本当に力強くスタートしたの。起こると分かっていたとはいえ、ネッド(アリアの父親)が死んだ時は胸が張り裂けそうになったし、初めて、この物語を真に感じることが出来た」とも語っていた。

『ゲーム・オブ・スローンズ』の放送終了後にメイジーは、『X-MEN』シリーズの関連映画『ニュー・ミュータント』で主要キャラクターのレイン役で出演。残された日々がわずかな若き女性を演じた英ドラマ『Two Weeks to Live (原題)』、英レジェンドのパンク・ロックバンドを描くミニシリーズ『セックス・ピストルズ』などで活躍している。

『ゲーム・オブ・スローンズ』全8シーズンは、U-NEXT(ユーネクスト)にて独占配信中。(海外ドラマNAVI)

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