『ザ・ファイター』『世界にひとつのプレイブック』『アメリカン・ハッスル』のデヴィッド・O・ラッセル監督の7年ぶりの最新作、映画『アムステルダム』が10月28日(金)に公開となる。本作には、クリスチャン・ベール、マーゴット・ロビー、ジョン・デヴィッド・ワシントン、ラミ・マレック、そしてロバート・デ・ニーロら豪華キャストが集結! しっかり者の弁護士という役どころで新境地を切り開いた、ジョン・デヴィッド・ワシントンが名優の父から教わった“俳優の心得”を明かした。
父は、デンゼル・ワシントン
本作で、主人公の親友3人組の一人の弁護士ハロルドを演じるジョンは、アカデミー賞を2度(『グローリー』アカデミー賞助演男優賞、『トレーニング デイ』主演男優賞)受賞した名優デンゼル・ワシントンを父に持つ。NFLのプロアメリカンフットボール選手から父デンゼルの背中を追い俳優の世界に飛び込んだジョンは、2015年からドウェイン・ジョンソン主演のドラマ『ballers/ボーラーズ』に出演後、2018年の映画『ブラック・クランズマン』で主人公を演じて、ゴールデングローブ賞 主演男優賞にノミネートされるなど注目を集める。2020年には、見事な映像体験でアカデミー賞視覚効果賞を受賞した映画『TENET テネット』の主演に抜擢されるなど、メキメキと頭角を現している。
そんなジョンは俳優を志すにあたり、華々しい経歴を持つ父から「失敗するから発見があり、その失敗の中でこそ成長することができる。失敗の中にこそ、アーティストとしての自分の最も素晴らしい部分を見つけることができるのだ」と伝授されていたことを明かした。長年ハリウッドの最前線で活躍する父から“失敗の大切さ”を教えられていたそう。
役作りは?ある種の“挑戦”
そんな父からの大切な“教え”を胸に、アカデミー賞常連のラッセル監督作品に初参加するジョン。彼が演じる弁護士ハロルドは第一次世界大戦を経験した元軍人であり、アメリカに帰国後は弱き者を法の力で救うために弁護士となる。これまであまり演じる機会のなかった役柄は、ジョンの中である種の“挑戦”であったようで、多くの文献を読み漁り役作りに励んだという。「僕はチャールズ・ヒューストンの本をたくさん読んで、多くの情報を得た。ハロルドのようなアフリカ系アメリカ人はどんな感じなのだろうと考えたよ。第一次世界大戦のことをあまり知らなかったし、退役軍人であるということは、どういった意味を持つのかなど、アメリカや世界の歴史をたくさん調べたんだ。そういったことを調べて、グローバルな感覚と知識を学ぶことは、かなりワクワクしたね」と語り、徹底的に役について調べて撮影に臨んだジョン。
さらに、ジョンは撮影現場の様子を「現場では、みんなが謙虚で優しかったんだ。それがずっと現場の基盤だったから、安心して自分の弱い部分を見せることができた。自分が失敗しても、共演者が助けて、アドバイスをくれるとわかっていたからね」と、失敗を恐れず演じたことを明かした。ジョンが父の教えを胸に挑んだ新たな新境地となる本作をぜひ劇場で堪能して欲しい。
超豪華なアンサンブルで史実とフィクションを融合させた、ありえないけど“ほぼ実話”の物語が軽妙なテンポでつづられる。果たして親友3人組が巻き込まれていく“世界の歴史を変えてしまう衝撃的な陰謀”とは何なのか? 物語はどんな結末を迎えるのか?
映画『アムステルダム』は10月28日(金)全国公開。(海外NAVI)
Photo:『アムステルダム』©2022 20th Century Studios. All Rights Reserved.