新感覚アドベンチャー『80日間世界一周』デヴィッド・テナントのバディ超有能従者役イブラヒム・コーマのインタビューが到着

『ドクター・フー』や『グッド・オーメンズ』などで知られるデヴィッド・テナントが主演を務める英BBCの新感覚アドベンチャー『80日間世界一周』。本作で、デヴィッド扮するフォッグのバディである従者パスパルトゥー役に大抜擢されたイブラヒム・コーマのインタビューが到着した。語学堪能・文武両道・美食家の超有能従者パスパルトゥーはどんな人物? 本作の魅力とともに語る。

『80日間世界一周』あらすじ

ジュール・ヴェルヌの空想冒険小説「八十日間世界一周」を、未だかつてない新解釈で大胆にアレンジした『80日間世界一周』。主人公の裕福だが意気地なしの英国紳士フィリアス・フォッグ(デヴィッド・テナント)と、ちょっとズル賢いフランス人従者ジャン・パスパルトゥー(イブラヒム・コーマ)、そして勝気な駆け出しジャーナリストのアビゲイル・フィックス(レオニー・ベネシュ)の3人組が、トラブルに巻き込まれ、喧嘩をしながらも、80日で世界一周を成し遂げるために、あらゆる手段を駆使して前に進む。

俳優イブラヒム・コーマの経歴

パリ出身のイブラヒムは、11歳で仏TF1の長寿ミステリー番組『Navarro(原題)』で俳優としてのキャリアをスタートさせ、2002年に『Fais-moi des vacances(原題)』で映画デビュー。2012年、ジュリアン・アブラハム監督、兄のディウク・コーマが共同脚本を手がけた『La cité rose(原題)』に出演。2013年には、コメディ映画『Le crocodile du Botswanga(原題)』に出演し大ヒットとなる。

2016年と2017年にはそれぞれ、エリック・ネヴェ製作のダウダ・クリバリ作『Wùlu(原題)』とベルニ・ゴールドブラット製作の『Wallay(原題)』という2本の長編映画に出演し、数々の賞を受賞。日本でも公開されたマチュー・アマルリック主演の映画『シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢』にも出演。今回のパスパルトゥー役への抜擢でさらに注目を浴び、世界での活躍が期待されるフランスの若手俳優のひとりだ。

 

――パスパルトゥー役を引き受けたいと思われた理由は?

第1話の初稿を読んだ時に圧倒されたんです。とても美しくて素晴らしい作品になるに違いないと思いました。読みながら、すでに頭の中でパスパルトゥーを演じていました。

――パスパルトゥーはどのようなキャラクターですか?

パスパルトゥーは、フォッグらが所属する紳士クラブ「改革クラブ」でウェイターとして働いています。しかし、他の従業員とトラブルになり、ロンドンから逃げなくてはならなくなります。フォッグが友人たちと80日間で世界一周する賭け事をしているのを耳にし、逃走の絶好のチャンスと思いつきます。

彼はとても頭がよく、機転が利く男。ズル賢さもある。パスパルトゥーは、本当は冒険もしたくないし、リスクも冒したくないけれど、今回は仕方がない。彼は瞬時に行動ができる男なんです。一方フォッグは、本で読んだこと以外、世の中のことを何も知らない。そこが二人の違いですね。

――パスパルトゥーはフォッグのことをどう思っているのでしょう。また冒険が進むにつれて二人の関係は変化していくのでしょうか。

パスパルトゥーは最初、「改革クラブ」にいる男たちは自分とは住む世界が違い、人の批判ばかりするような奴らだと嫌っています。パスパルゥーは彼らを立派な大人ではなく、金を持ちすぎた甘やかされた子供として見ているのです。物語が深まるにつれて、パスパルトゥーとフォッグに友情が芽生えることで主従のバリアが壊れ始めると思いますよ。

――パスパルトゥーとフィックスの関係はいかがですか?

パスパルトゥーは、フィックスが特別な存在であり、自分と同じようにファイターであることを最初からわかっています。彼はフィックスのその特質にすぐに気がつくのですが、フィックスはわかっていません。彼女は甘やかされ、特権階級の出身であり、おそら くそれが最初は彼を遠ざける原因になっていると思います。物語が進むにつれて、二人は惹かれ合いますが、お互い認めることを避けています。

――この冒険を通して、パスパルトゥーはどのように成長していくのでしょうか?

パスパルトゥーはストリート・スマートな男、つまりストリートで育った子供で、若いにもかかわらず苦労していて経験豊富です。しかし、彼は人を信じることができません。この旅を通して、フォッグやフィックスと信頼関係を築きながら、彼が成長し、自信をつけていく姿を見ることができると思います。

――フォッグ役のデヴィッド・テナントとフィックス役のレオニー・ベネシュとの共演はいかがでしたか?

撮影が終わって家に帰ると、その日の出来事を思い出して笑っていました。デヴィッドがとても経験豊富なので助かります。レオニーはエネルギッシュで、彼女がいると本当に安心します。彼女は周囲とコミュニケーションをとるタイプの俳優で、それがチームをうまく動かしているのだと思います。

――ラクダとの共演はいかがでしたか?

ラクダはとても特別な生き物です。彼らは撮影現場に来て、誰と一緒に仕事をするのか知りたがります。主役なんですよ(笑) とても重要な出演者なので大事にしなくてはならないのです。彼らは分離不安症なので、互いに引き離すことはできません。一頭と一頭を引き離そうとすると、一日中泣き続けてしまうんですよ。

――撮影現場はいかがでしたか?

セットだとわかっていても、まるで別の世紀にいるような感覚になることがありました。信じられないくらい美しい。プロダクションデザイナーのセバスチャン・クラウィンケルは、それぞれのセットに香りをつけて、本当にエキゾチックな場所にいるような気分にさせてくれました。動物の匂いやスパイスの匂いなど、リアルな体験ができたのです! とても感激しました。

――第1話には気球が登場していましたね。

とにかくびっくりしました。世界で最初に作られた熱気球という設定なのですが、まるで本物。さすが一流のスタッフです。すべて見事でした。パスパルトゥーは、気球に乗って空を飛ぶことを怖がってましたけどね(笑)

――その他に印象的なセットはありましたか?

ずっと西部劇に出演したいと思っていたので、西部劇のセットは特に感動しました。今回の撮影は、本当にその時代にいるような錯覚を覚えるほど、素晴らしい経験でした。どのセットもすばらしかったので、お気に入りを選ぶのは難しいのですけど。

――最後に作品を楽しみにしている視聴者にメッセージをお願いします。

フォッグ、パスパルトゥー、フィックスの3人がどのように人生と向き合い、問題や課題に対処していくのか、それは現代の視聴者にも通じるテーマだと思います。現代と同じように、それらの困難は周囲の人々を信頼することでしか対処できないし、誰にでもチャンスがあることは大事なことです。誰もが共感できることではないでしょうか。アクションあり、ユーモアありで、ファミリーで楽しんで頂けると嬉しいです。

『80日間世界一周』配信&放送情報

■配信:スターチャンネルEX
【字幕版】毎週1話ずつ配信中

■放送:BS10 スターチャンネル
【STAR1 字幕版】10月6日(木)23:00より放送スタート
※10月2日(日)字幕版の第1話が無料放送

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Photo:『80日間世界一周』© Slim 80 Days / Federation Entertainment / Peu Communications / ZDF / Be-FILMS / RTBF (Télévision belge)– 2021