七王国が鉄の玉座を巡って熾烈な戦いを繰り広げる大河ファンタジードラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』の前日譚スピンオフ『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』。その第1・2話が米HBOの視聴率記録を塗り替えるなか、ショーランナーの一人であるミゲル・サポチニクがシーズン1をもって降板することが発表された。
名誉で光栄だった
米The Hollywood Reporterによると、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の企画が立ち上がってから3年間、このプロジェクトにサポチニクは心血を注いできたが、シーズン1をもってショーランナーを卒業。シーズン2では製作総指揮者として残留し、HBOとファーストルック契約を結んで新プロジェクトを開発していくとのこと。
シーズン2より、サポチニクと共同ショーランナーを務めているライアン・コンダルが単独で任務を引き受けることになり、原作者であるジョージ・R・R・マーティンと密接に協業することに。そして、サポチニクの降板を受け、『ゲーム・オブ・スローンズ』や『MAD MEN マッドメン』などで監督を務めた、アラン・テイラーが製作総指揮で参加することが決定している。
サポチニクは降板について、次のような声明を発表している。「過去数年間にわたり、『スローンズ』ユニバースで仕事ができたことは名誉であり光栄だった。特にこの2年間は、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』の素晴らしいキャストとスタッフとともに過ごすことができた。シーズン1で達成したことを誇りに思うとともに、視聴者の方々の熱狂的な反応も嬉しく思う。でも、個人的にもプロとしても、これが正しい選択であると自覚している。その一方で、このシリーズにアランが参加することを知り、安堵した。彼とは旧知の仲で尊敬している人だし、この類まれなシリーズが信頼できる手に渡ると確信している。HBOと『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』ファミリーの一員でいられることを嬉しく思うし、もちろん、ライアンと彼のチームの成功、そしてシーズン2以降の成功も願っている」
挑戦を楽しみにしている
そして、新しくチームに参加することになったテイラーも、シーズン2への意気込みを語っている。「HBOへ戻り、ターガリエン家の世界に没頭できることは喜びであり、名誉なことです。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』がシーズン2に向けて成長していくなか、ライアンと密接に仕事をすることを楽しみにしているよ。ライアン、ミゲル、ジョージは、この豊かで魅力的なユニバースにおいて、並外れた物語を始動した。ウェスタロスに戻ることは大きな責任を伴うが、その挑戦を楽しみにしているよ」
なお、『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』第1話は約1000万人もの視聴者数を叩き出し、第2話はその数字を2パーセント上回る記録を樹立。『ゲーム・オブ・スローンズ』より、壮大な戦闘シーンがフィーチャーされたエピソード「落とし子の戦い」などで監督を務めたサポチニクのショーランナー降板は残念だが、これからも快進撃を続けていきそうだ。『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』はU-NEXTで独占配信中。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『ハウス・オブ・ザ・ドラゴン』© 2022 Home Box Office, Inc. All rights reserved. HBO® and all related programs are the property of Home Box Office, Inc.
ミゲル・サポチニク©James Warren/Famous