ナタリー・ポートマン主演ドラマ、脅迫事件を受けてロケ中断

映画『ブラックスワン』や『マイティ・ソー』シリーズなどに出演するナタリー・ポートマンが、ドラマシリーズに主演することは以前お伝えしたとおり。だが、そのロケ地でプロダクションが脅迫されるという事件が起こり、撮影が中断していることが明らかになった。米Hollywood Reporterが報じている。

ナタリーが出演するのは、米推理作家ローラ・リップマンによる同名のベストセラー小説を基にしたApple TV+のリミテッドシリーズ『Lady in the Lake(原題)』

同作は1960年代のボルチモアを舞台に、未解決の殺人事件をきっかけに、主婦であり母親でもあるマディー・シュワルツ(ナタリー)が調査報告員として生きていくことになる。母親業と複数の仕事をこなすという新たな使命を持った彼女は、 市の黒人政策に尽力するクレオ・シャーウッド(ルピタ・ニョンゴ『ブラックパンサー』)と衝突していく。

8月26日(金)、あるグループがプロダクションのドライバーに向かって、5万ドル(約690万円)払えばここでの撮影を続けることを「許可する」と述べたという。ボルチモア警察によると、ドライバーはその要求を拒否すると、そのグループは「もし撮影を続けるなら、また戻ってきて(誰かを)撃つ」と脅迫したとのこと。このことを受けて、プロダクションの幹部たちは別の撮影場所を見つけた後、警戒を怠らず、撮影を再スケジュールするとのこと。

本作の製作スタジオである米Endeavor Contentは声明を発表。「金曜日の午後、私たちの作品『Lady in the Lake』のボルチモアのセットで、キャストとクルーの到着前に、ドライバーが2人の男に絡まれ、そのうちの1人がドライバーに向けて銃を振り回し、その場を去ってきました。私たちはボルチモア警察と協力して捜査を続けています。私たちにとって、スタッフ、キャスト、そしてこのプロダクションで働くすべての人々の安全と安心が私たちの最優先事項です。誰も怪我をしなかったことに感謝しています。今後、セキュリティ対策を強化し、ロケを再開する予定です。ボルチモアで本作を撮影でき、色々な分野の活気あるコミュニティと協力できたことは光栄でした」

(海外ドラマNAVI)

Apple TV+

Photo:ナタリー・ポートマン ©NYZ20/Famous