リサ・クドロー、『フレンズ』多様性の欠如に理解?「白人クリエイターに非白人の物語を書く筋合いはない」

大人気シットコム『フレンズ』のリユニオン番組『フレンズ:ザ・リユニオン』では、キャストやストーリーにおける多様性の欠如が指摘されていたが、最近のインタビューでフィービー役のリサ・クドローが、「その理由は理解できる」と持論を語っている。

コメディは自分が知っていることを…

番組内でリサは、『フレンズ』がリメイクやリブートで復活した場合には、「白人だけのキャストにはならないだろう」と述べていた。しかし、米The Daily Beastのインタビューで、『フレンズ』のキャストに多様性が欠けていた理由は理解できると、次のように意見している。

「(『フレンズ』は)ブランダイス大学(ユダヤ教徒の出資で設立された大学)に進学して、卒業後の生活について執筆した二人のクリエイターによって生み出された番組、という感じですから。特にキャラクター主導のコメディ番組だと、自分が知っていることを書くことになります。(白人である)彼らが有色系の人々の物語を書く筋合いはないですからね」

リサは、白人クリエイターや脚本家が、非白人キャラクターの物語を生み出しても、偽善的で真実味がないと言いたかったようだ。実際のところ、ここ近年のハリウッドでは多様性を重視し、非白人キャラクターを主人公にした映画やドラマシリーズが増えており、そういったプロジェクトのクリエイター陣には作品の主旨に沿う、人種や背景を持った人物が就任する傾向が強い。

周囲の批判は正当

またリサは、『フレンズ』の製作当時にはクリエイター側に白人が多かったことが、多様性に飛んだ作品の欠如に繋がっていたと思うとも付け加えている。

以前に共同クリエイターのマルタ・カウフマンが、「多様性の欠如に対する周囲の批判は正当」だと認めていた。カウフマンは、「25年前の自分に配慮が足りなかったことを恥ずかしく思っています」とし、「これからは自分が手がけるどの作品でも意識的に有色系の人々を雇い、非白人の若い脚本家を積極的に採用したいと思っています。これからは違う行動を取るつもりです」と語っていた。

放送開始から25年以上経った『フレンズ』を振り返り、キャストとクリエイターが顧みる点は少なくないようだ。主要キャスト6人が集結した同窓会番組『フレンズ:ザ・リユニオン』はU-NEXTにて独占配信中。『フレンズ』シーズン1~10はNetflixにて配信中。
(海外ドラマNAVI)

Photo:リサ・クドロー©Faye S/Famous