『THE FLASH/フラッシュ』や『スーパーマン&ロイス』などのDC作品や『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』など大ヒットドラマを放送している米放送局CWが、米国最大手のNetstarに買収されることがわかった。米Deadlineなどが報じている。
Nexstarの社長兼最高執行責任者のトム・カーター氏は、8月15日(月)の電話会議で、今後数年間でCWを黒字化するための同社の戦略を発表した。
「現在、CWは米ネットワーク局の中で最も視聴率が低い放送局です。視聴者の平均年齢が58歳であるのに対し、既存の作品は18歳から34歳の視聴者層をターゲットにしていることが大きく影響していると考えています。時間をかけて、我々はCWの番組戦略に対して異なるアプローチを取ることになるでしょう」
カーター氏は、CWをより幅広い視聴者にアピールする、収益性の高い放送ネットワークに変えていきたいとアピール。CWはティーンに人気のある作品を多く放送していることから、50代の視聴者が多いというニュースは、ネット上で少なからず笑いを誘った。
ドラマ製作からリアリティ番組などにシフト
また、カーター氏は近い将来、CWがより費用対効果の高い台本なしの番組、つまりリアリティ番組や質の高いシンジケート番組をラインアップに加えるとし、このことは、他の放送局では見られないような、予算のかかるドラマの大量製作からの離脱を意味すると述べている。
『スーパーマン&ロイス』や『All American(原題)』といった既存のオリジナルコンテンツの今後については、現時点では何も伝えられていない。しかし、CWの現在の共同所有者であるワーナー・ブラザース・ディスカバリーとパラマウント・グローバル(両社とも12.5%の少数株を保有)は、主に2022-23年の放送シーズンに向けてオリジナルの脚本コンテンツを製作し続けるという。Nexstarは、"お互いが合意できれば "両社とのクリエイティブ・パートナーシップを延長する予定だと述べた。
(海外ドラマNAVI)
Photo:『THE FLASH/フラッシュ』©2021 Warner Bros. Entertainment Inc. FLASHTM and all pre-existing characters and elements TM and ©DC Comics./『SUPERNATURAL/スーパーナチュラル』©2021 Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.