『YOU ─君がすべて─』ペン・バッジリー、際どいシーンの撮影における苦労を語る

Netflixの人気サイコスリラードラマ『YOU ─君がすべて─』で、危ないストーカー/殺人鬼のジョー・ゴールドバーグを演じるペン・バッジリーが、監督の指示通りに際どいシーンを演じる苦労を語っている。

キャロライン・ケプネスの小説をドラマ化した『YOU』シーズン1では、ニューヨークの古本屋に勤めるジョーが、一目惚れした美女ベックのハートを獲得するためにストーカーと化していく。そのシーズン2では、ロサンゼルスへ所を移したジョーがシェフのラブと出会い、シーズン3ではラブとの危険な結婚生活が描かれる。

ペンが困難だと感じたシーンとは?

サイコパスだが、なぜか憎めないジョー役を演じるペンが、米ポッドキャスト番組「Podcrushed」に登場。撮影中にリー・トランド・クリーガー監督に出される指示について語り、インティマシー・コーディネーター(親密なシーンを監修する専門家)が不在だった自慰シーンの演技が難しかったと明かしている。

「いつも自慰シーンをやる度に、“あまり不気味な感じにならないように”と指示されるんです。“目を閉じて”、“速く動かして”、“やっぱり遅く動かしてみて”といった感じで言うんです。僕は“なんだって?この男は人を殺して、道端で自慰をしているんだぞ。それなのに、あまり不気味に見えないようにしろっていうのか?”と思いました。そのシーンで目を閉じなかったのは覚えています。そうしたら監督が僕の所へ来て、“目を閉じなきゃダメだと思う”と言われました」

そう明かしたペンは監督の演出に異を唱え、「不気味であること」がジョーのキャラクターのポイントだと主張したが、聞き入れてもらえなかったとのこと。続けてペンは、「それは僕たちの番組で常に渡っている奇妙な境界線ですね。セクシーであろうとしながら、性文化における毒性を検証するんですから」と述べている。

またペンは、インティマシー・コーディネーター監修による相手役とのベッドシーンよりも、自慰シーンの方が難しいとコメント。何百万もの人が見る可能性があると知りながら、カメラを持ったスタッフの前で、自慰行為の振りをするのは容易ではないと付け加えていた。

シーズン4に期待!

なお、シーズン4は現在ロンドンで撮影中。主演のペンと、シーズン3で初登場したマリエンヌ役のタティ・ガブリエルが続投する。『YOU ─君がすべて─』シーズン1~3はNetflixにて配信中。(海外ドラマNAVI)

Photo:Netflix『YOU ─君がすべて─』