世界史上最も売れたソロアーティスト、エルヴィス・プレスリーの<誰も知らなかった>真実の物語を映像化した映画『エルヴィス』。本作で主演を務めるオースティン・バトラーが、エルヴィス・プレスリーの意外な性格の秘密を明かした。
音楽(ロック)で世界を変えた、史上最も売れたソロアーティスト エルヴィス・プレスリー。R&Bにカントリーミュージックを融合させた、今まで誰も聞いたことのなかったような音楽と、刺激的なダンス。若者の心を捉えた彼のパフォーマンスは、音楽の壁、そして社会の壁さえも壊し、新しい時代を作った。
そんな世界的な大スターに関して、本作でエルヴィスを演じたオースティン・バトラー(『マンハッタンに恋をして ~キャリーの日記~』『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』)は、「エルヴィスが子どもの頃に家族や友だちのためにギターを弾いた時、彼は“みんな向こうを向いて、準備が出来たら明かりを消すよ”といって演奏をしたんです。彼は生来の恥しがり屋でした。それは70年代になってステージに上がる時でさえ、とてもナーバスになっていたのです」と明かす。
この事実にオースティンは、「エルヴィスのライブ撮影のシーンで、500人のエキストラを前に役を演じなければいけなかった時、とても恥ずかしくて“無理だ!”と思ったことがあります。でも私がこのエルヴィスの性格を知った時、それは僕も共感できる!と思ったのです」とエルヴィスを近くに感じたことを語る。
さらに、「私は彼のことを時代のアイコンとしてスーパーヒューマンのように見ていました。彼の存在はあまりにも大きく、私は大人の服を着る子どもの用でした。でもこの事実を知った時、“自分が想像しているよりも、そこまでかけ離れてはいないのでは?”と思えるようになったのです。それからは同じように共感できるカギを探し始めました」と続け、エルヴィスとの共通点探しが役作りの突破口を開くカギとなったことを明かしている。
過激なパフォーマンスで若者を熱狂の渦に落とし込むスターとしてのエルヴィスと、マネージャーのトム・パーカー(トム・ハンクス)との確執を含めた様々な障害を乗り越え、自分の音楽を貫こうともがく一人の人間としてのエルヴィス。このエルヴィスを体現するために、オースティンは自分とエルヴィスを重ね合わせながら、根気強く役を掘り下げていったという。とてつもなく大きなプレッシャーと戦いながら、役作りに没頭した彼のエルヴィスは完ぺきだったようで、エルヴィスの妻プリシラ・プレスリーを演じたオリヴィア・デヨングは、「オースティンがエルヴィスを演じる時、明らかに彼は姿を消してしまう。その変身する様を間近で見ることが出来て、とても刺激的でした」と絶賛している。
映画『エルヴィス』は大ヒット上映中。(海外ドラマNAVI)
Photo:『エルヴィス』 © 2022 Warner Bros. Ent. All Rights Reserved