『ザ・ボーイズ』チェイス・クロフォード、『アクアマン』ファンから批判の的に

Amazon製作による『ザ・ボーイズ』は、マーベルやDCコミックスの人気キャラクターをパロディにした異色スーパーヒーロードラマ。Amazonの視聴記録を塗り替えて世界的なヒットを放っているシリーズだが、なかには人気ヒーローをパロディにした本シリーズを快く思っていない人もいるようだ。ディープ役を演じるチェイス・クロフォードが、『アクアマン』のファンから中傷メールを受け取ったと明かしている。

水中で呼吸が可能なうえ、水棲生物とコミュニケーションを取る能力を持つディープは、DCコミックスのスーパーヒーロー、アクアマン/アーサー・カリーのパロディ。劇中でディープは、セブンに入ったばかりのスターライトに性的暴行を加え、その事件が原因で左遷され、チームへの復帰が叶わずに落ち込んだ末、カルト宗教団“共同教会”に入信。アクアマンをモデルにしていながら、そのイメージとは真逆な存在として描かれている。

そんなキャラクターを演じるチェイスが、米GQのインタビューに応じ、『アクアマン』のファンからSNSで中傷メールを受け取ることがあると明かしている。「たまにInstagramで、“くたばれ魚野郎、アクアマンをバカにするのが面白いと思っているのか?”といったメッセージが来ます。僕は、“完璧だよ。それが狙いだからね”って感じですが」と、開き直ったコメントで回答。視聴者が示す、そういった反応が、『ザ・ボーイズ』が本来の目的を達成している証だと述べている。

ちなみに、セブンのリーダーであるホームランダーはスーパーマン、Aトレインはフラッシュ、クイーン・メイブはワンダーウーマンのパロディだ。そして、シーズン3で初登場となり、『SUPERNATURAL スーパーナチュラル』のジェンセン・アクレスが演じるソルジャーボーイは、キャプテン・アメリカをモデルにしている。

腐敗しきったヒーローチームを描き、これまでにマーベルやDCが築き上げたスーパーヒーローの概念を根底から覆した『ザ・ボーイズ』は、これからも良い意味で視聴者の期待を裏切り続けてくれそうだ。

『ザ・ボーイズ』シーズン3は、6月3日(金)よりAmazon Prime Videoにて配信スタートしたばかり。(海外ドラマNAVI)

Photo:『ザ・ボーイズ』はPrime Video で独占配信中