スターチャンネルEX独占配信『絶叫パンクス レディパーツ!』キャスト5人にインタビュー!

ロンドンを舞台にムスリム女性だけで構成したパンクバンド“レディパーツ”が繰り広げる笑いと涙のドタバタを描いた青春音楽コメディ『絶叫パンクス レディパーツ!』。本日6月6日(月)よりスターチャンネルEXにて字幕版・吹替版ともに全話独占日本初配信開始となるが、“レディパーツ”のメンバーを演じたキャスト全員のインタビューが初公開となった。

『絶叫パンクス レディパーツ!』あらすじ

婚活に勤しむマジメな理系学生のアミーナはある理由からギターの腕前を隠していたが、ひょんなことからその才能がバレてしまい、自分とは正反対のタイプの女性たちが集まったパンクバンドのリーダーから熱烈な勧誘を受ける。ある条件を前提にリードギターとして渋々バンドに加わることになったアミーナだったが、次第に自分らしく生きることの素晴らしさに気付き輝いていく...。

レディパーツメンバーのキャスト・インタビュー

アンジャナ・ワサン(アミーナ役)

――この作品に出演する前から何か楽器を演奏したことがありましたか?

ギターは弾くことができたの。とはいっても見よう見真似で、自己流だけど。アミーナのようにアコースティックギターを弾いていたわ。彼女はそこからエレキギターもプレイするようになるのよね。彼女にとってパンクはまったく新たな世界だった。だから、私も何週間もかけてエレキギターを練習しなくてはならなかった。最初、一人で練習しているときも楽しかったんだけど、その後、バンドメンバーと一緒に実際に全曲プレイしたの。まるで本物のバンドみたいに自分たちのセットリストを即興で演奏したんだけど、もう本当に最高だった。

――お気に入りの出演シーンを教えてください。

第1話ね。アミーナがワイルドな創造力を膨らませる短いシーンがあるの。彼女はいつもの自分とまったく別の自分の姿を想像するんだけど、それがとてもシュールで面白い。そして私が好きなのは彼女がモノクロの映画の中にいる自分を思い浮かべるシーン。30秒ほどのシーンだけど、モノクロ映画の世界の中にいられて、もう1日中、いいえ、いつまでもずっと撮影していたいと思うほど気持ちがワクワクしたわ。

――レディパーツの中のお気に入りの1曲はどれですか?

間違いなく「フィッシュ&チップス」ね。もしレディーツのアルバムがあるとすれば、この曲がシングルになるはず。サイラと掛け合いで歌う、“最初(アルファ)であり最後(オメガ)、任天堂でセガ(I’m Alpha. I’m Omega. I’m NintendoSega.)”という部分の歌詞が気に入っているわ。

――このドラマの音楽について教えてください。

自分の大好きな音楽と演技の両方をあわせたドラマは今回が初めてだった。今まで音楽と芝居は別々のもので、中でも音楽は個人的に楽しんでいる、いわば趣味のようなものだった。今回は、自分と同じように音楽が大好きなキャラクターを演じられたことが特にうれしかった。自分のプレイリストを作って、監督のニダとアミーナがクローゼットの扉の裏にどんなミュージシャンの写真を貼っているのかという話をすることも楽しかったことの一つね。彼女はクローゼットの扉の裏に好きなミュージュシャンの写真をたくさん貼っているから。

――このドラマがコメディドラマであることがポイントになっている理由はなんだと思いますか?

ユーモアとくだらなさというものの本当の良さが理解されていないと思う。今でも中近東の女性、黒人の女性、ムスリムの女性たちを題材に面白い笑いを提供すると、それ自体が過激だと捉えられてしまう。女性たちのトラウマをシリアスに描くドラマが数多く存在する中で、彼女たちの喜びや楽しさを描くことは、非常に良い対比にも、良いバランスにもなっていると思う。真面目なドラマも大切だけど、喜びや人間のバカバカしさを描いた物語も同じくらい大事だと思う。

サラ・カミーラ・インピー(サイラ役)

――このドラマのテーマとは?

このドラマは色々な物事について触れている。女性たちの連帯や、友情や愛、それに喪失や悲しみ、夢を追うこと、覚悟を決めること、音楽への愛、本物のパンクを表現することなどね。本物のパンクを表現するというのはとても大きなテーマよね。声を上げ、アグレッシブな表現の中にはパンクとアナーキーというテーマがある。他にも登場人物たちの抱く疑念の気持ちが空想的なシーンで描かれている。その中にはかなり空想的なシーンもあったりするから、予想もできないドラマになっているわ。

――なぜパンクなのでしょう?

今までパンクを歌ったことのなかった立場から言えることは、パンクを実際に歌うことは、自分にとって意義のあることだということ。自分の心の叫び、その言葉に込めた真実を歌うことができる。そしてアグレッシブにもなれる。イギリス社会でパンクは反体制的な物事を表現する手段として使われてきたという点からも、非常にパワフルな表現手段なの。私たちはここにいる、私たちの叫びは大きい、そして私たちの叫びに耳を傾けて欲しいと言っているの。

――レディパーツの中であなたの一番のお気に入り曲はなんですか?

シングルになると予想している「フィッシュ&チップス」ね。すごく病みつきになるリズムなの。演奏する面でも簡単な曲の一つだったけど、特に歌詞がとても良くて、特に“帝国に壊され MTV育ち 祖国に違和感 でもフィッシュ&チップス”(broken by the empire, raised by MTV, misfit of the motherland, still fish and chips for tea)というコーラス部分が大好き。自分の両親が外国出身で、イギリスで生まれた私には心から共感できる歌詞なの。ニダがこのワンコーラスに私たちの思いを込めてくれたことも嬉しかったし、歌うのもとてもとても楽しかった。

――セットから記念品として持ち帰りたくなった物はありましたか?

サイラのアパートのセット全部ね。アパートのすべてがとても素敵だった。もし一つだけ、というならばみんなが集まってプレイしていた足元に敷いてあった丸型のラグにするわ。美しくて、ダメージもあって、とてもボヘミアンっぽいラグなの。たくさんの思い出があのラグの上でできたからね。本当に素敵なラグだった。実際、もらおうと思ったんだけど、レンタル品で手に入らなかった。でも、もしかしたらシーズン2で…。

ジュリエット・モタメド(アイーシャ役)

――どのように役作りをしましたか?

役作りのために、自分が好きなパンクソングとメタルソングを並べたかなり熱いプレイリストを作ったの。撮影の前や何かをする前には必ずそれを超大音量で聞いていた。プレイリストにはノヴァ・ツインズやスリップノット、マイ・ケミカル・ロマンスといったバンドの名曲の数々を入れていたわ。

――ドラムはどのように習得したのですか?

すごい体験だった。私自身はシンガーとプロデューサーでもあるから、以前からパソコンや、打ち込みドラムを使って曲を作っていたの。だから、リハーサルで大型のアコースティックドラムを叩いた時には自分を解放してすべてを洗い流しているような気分になった。“ようこそ、私の支配するリズムの世界へ”と思ったわ。驚きの経験だった。メンバーとの演奏も最高で、本当に心から楽しかった。今回の撮影で一番好きなことの一つだった。

――好きなレディパーツの曲は?

「モテ髭のバシール」と「フィッシュ&チップス」が同じくらい好きね。どちらのドラムパートも演奏するのがすごく楽しかったから。「フィッシュ&チップス」は本当の自分でない自分を演じなければならない二面性という、すべての女性が向き合わなければならないある種の問題をテーマにしたクールな1曲。歌詞も滅茶苦茶面白くて最高よ。

――なぜこのドラマはパンクなのでしょう?

パンクは自分の力で立ち上がり、自分をさらけ出すことを恐れるな、というとても大事なメッセージも込められたジャンルの音楽だからだと思う。特にイギリスは、昔から数多くの素晴らしいパンクミュージシャンたちがその名前を残してきている。その中にはスージー・スー、X・レイ・スペックのポリー・スタイリーンといった女性ボーカルをメインとしたバンドもあった。レディパーツはフィクションだけど、その系統に属すると思う。

フェイス・オモーレ(ビズマ役)

――このドラマのテーマを教えてください。

これは間違いなく女性たちの連帯の物語であり、友情の物語。自分以外の人のことも知ろうとする人、自分らしい人生を送りたい人へのドラマで、私はそこが好き。はみ出し者のためのドラマね。私自身も子どもの頃に少しそう感じていたので、出演できて嬉しかった。

――お気に入りの曲を教えてください。

たぶん、「フィッシュ&チップス」ね。移民者であること、もしくは外国からの移民の子どもであることの気持ちを歌っているから。この曲の中に“帝国に壊され MTV育ち”という歌詞が出てくる。少し悲劇的でありながら、少し面白くもある完璧な組み合わせの歌詞だと思う。演奏するのが楽しかったと同時に、曲の世界観にハマったわ。

――ベースはどのように学びましたか?

ベースを覚えるのは大変だったけど、撮影がすぐだったので、そんなことを言っている時間の猶予もなかった。まず役のオーディションを受けて、次にはもう家にベースがあった。続いてリハーサルのための練習が始まって、何時間も費やしてバンドが一つになった。最後にはやり遂げた自分を誇りに思った。いいサウンドを出そうと決意して、かなり頑張った。

――ドラマの中でお気に入りのシーンは?

エピソード6のラストシーンね。かなり壮大でクールなシーンだった。ほかにも屋外での撮影がいくつかあったけど、本当に素晴らしかった。車中のシーンはどれも撮影が面白かった。何しろ熱過ぎて意識が飛びそうな状態での撮影だったから。いつも最後には笑っていて、全部楽しく撮影することができたわ。

ルーシー・ショートハウス(モンタズ役)

――レディパーツの中であなたの一番のお気に入り曲はなんですか?

「フィッシュ&チップス」ね。モンタズレコード社が最初のシングルを決められるならこの曲にしたと思う。

――なぜパンクなのでしょう?
悪びれない、パワフルな音楽だからじゃないかな。本来、パンクには政治的な色はないはずだけど、それと同時に規範や基準を打倒する意味のあるような音楽になった。常識を打ち破り、心の声を叫ぶパンクに、いよいよ少女や女性たちが物おじせずに堂々と声を上げる時がやってきたというわけ。だから、パンクは今言ったようなテーマを扱うのに完璧と言える音楽だと思う。

――このドラマはどのような視聴者の心に響くと思いますか?

誰もが共感できるような魅力があると思う。なぜなら誰しも夢を持っているから。誰しも一見、無理に思えるようなものを追い求めたくなるからね。自分たちを信じない否定的な人たちがいるところからこのドラマは始まる。少女たちはあらゆる困難に立ち向かいながら夢を追い求めていくの。そんな彼女たちの姿に誰もが共感するはず。

『絶叫パンクス レディパーツ!』(全6話)配信および放送情報

【配信】 スターチャンネルEX
<字幕版・吹替版> 全話独占配信中!

 

【放送】 BS10 スターチャンネル
<STAR1 字幕版>6/13(月)より毎週月曜23時~ほか
<STAR3 吹替版>6/15(水)より毎週水曜22時~ほか
公式ページ:

 

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Photo:『絶叫パンクス レディパーツ!』© WTTV Limited 2021. ALL RIGHTS RESERVED.